積み木によって育まれる能力 

2020.08.26 赤ちゃんのあれこれ

子ども大好きな積み木。

年齢や遊び方によって様々な形ができます。

積み木で遊ぶ時は、集中力や注意力などを発揮しながら好きなように遊べて、知らず知らずのうちにたくさんの能力が育まれます。

今回は、積み木によって育まれる能力や、年齢による遊び方の違いについてお話します。 

 

 

1.積み木の力 

積み木で遊ぶことによって、集中力や想像力、数の概念など、次のような力がついてきます。これは、積み木で遊ぶことによって自然に身についてくるため、無理に教えようとしなくても大丈夫です。 

 

集中力  何かを並べたり積み上げたりするときには、崩れないように集中する必要がある。壊れないように注意しながら遊ぶことで何かに集中する力がつく。 
まとめる力  積み木で何かを作ろうと思ったら、違う形沢山の積み木をバランスよく積み上げたり並べる必要がある。一つのものを作り上げていくという工程の中で物事をまとめる力が養われる。 
想像力  見立て遊びによって発想が広がる。細長い積み木はバス、いつも親が使っているスマートフォン、次はビルなど、形をヒントに身近なものに見立てて遊ぶ。子供たちの自由な想像力よって応用力もつく。 
数の概念を理解する  積み木を手にして遊ぶことで、数や図形をより具体的にイメージできるようになる。 
美を認識する  積み木を積み上げ組み合わせて調和させることで、美しさを感じ取ることができるようになる。自分で美しい形を作り出せるという楽しさも感じることができる。 

 

2.遊び方 

子どもの積み木での遊び方は、成長発達と共に変わっていきます。

0歳では、手の発達によって積み木を持つことから始め、舐めてみたり投げてみたりして積み木の感触を探ります。

そのうちに、 積み木を両手に持ってカチカチと叩くようにしてどんな音が鳴るかな、並べるとどんなふうに見えるかなと、だんだんと動作が複雑になります。 

 

そのうちに積み木を積み上げることができ、自分の想像に任せて形作るようになり、ダイナミックな積み木遊びへと発展していきます。 

 

0歳  積み木を持つ・振る・舐める・投げる・転がす・叩く・倒す・並べる・積むという動作をしながら遊ぶ。 
1歳  積み木を高く積もうとする見立て遊びをする。自分が作ったものに名前をつけながら遊ぶ。 
2歳  積み木遊びをする時間が長くなり、集中できるようになる。見立て遊びが盛んになり乗り物や建物を作って遊ぶ。 
3歳  対称形のパターン遊びをするようになる幾何学模様を作って遊ぶようになる。 
4歳  見立て遊びが多様化する。積み木を組み合わせて遊ぶようになり、指先の機能が発達して上手に積み木を積むことができる。 
5歳  ダイナミックな空間を使い、一緒に遊んでいる友達の気持ちを図りながら積木ができるようになる。 

 

 

3.積み木で遊ぶ時の悩み 

積み木で遊ぶと

☑「音がうるさい」

「遊ぶスペースがない」

☑「片付けが面倒」

など悩みも出てきますね。 

 

集合住宅だと階下の人に積み木の音が聞こえないか気になります。

音を吸収できるようなカーペットやコルクのマットなどを敷いておくとそれ程気にならないでしょう。

遊ぶスペースの問題は、作品を壊したくないという場合、小さなスペースでも確保できるといいですね。

「このスペースの中で作品を作るにはどうしたらよいか」 ということも考えながら遊ぶことでしょう。

また、 片づけは箱に入れるなど、簡単な方法で親も一緒に片づけて、遊び終わったら片付ける習慣をつけるようにするとよいと思いますよ。 

 

まとめ 

積み木は子どもの様々な力を引き出し、育む遊びです。

子どもが自由な発想で形を作り遊ぶことによって集中力やまとめる力、想像力、数の概念などの力がついてくるのです。

何かを教えようとしなくても、子ども自身の発想で遊ばせてあげてくださいね。 

 

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