便利で栄養たっぷり!缶詰のお話

2020.08.24 食育

様々な種類があり、ストックしておくと何かと便利な缶詰。

今回は、知っているようで知らない缶詰のあれこれについてご紹介したいと思います

**缶詰の誕生**

缶詰が誕生したのは1800年代。それまでは食べ物の保存法としては、乾燥や塩漬け、砂糖漬けが主流でした。

缶詰の誕生にはなんと!あのナポレオンが深く関わっています。

兵士たちの食糧を長持ちさせるための方法を公募したことが缶詰の誕生につながったとされているようです。

**長期保存ができるのは製造方法がカギ**

年単位での長期保存が可能な缶詰。そんなに保存が効くのは保存料がたっぷりなんじゃ…と思っている人もいるのではないでしょうか?

しかし、その心配はありません!!

缶詰は、食品を缶に詰めた後、中の空気を抜いて密封状態にします。

その後、加熱殺菌しているため、長期保存が可能となっているのです。

**缶詰と栄養価**

缶詰に使われる食材の多くは、旬の時期に収穫された食材。

旬の食材は、1年のうちで最も栄養価が高くておいしいのが特徴です。

そういった食材を鮮度を保ったまま、 保存料を使わずに即密封処理するので、ものによっては生のものよりも栄養成分やおいしさが凝縮している場合もあります。

例えば、 さんまやいわしの缶詰は、高温高圧で調理してあるため、通常は食べられない骨まで食べることができるので、生の魚よりもカルシウムやビタミンDなどを無駄なく摂取できるというメリットがあります。

また、空気に触れないため、酸化が抑えられ、食材のビタミンC量が減りにくいというのも特徴です。

缶詰には調味液もありますが、それもぜひ有効利用することをおすすめします!

調味液には食材の旨味や栄養分が溶け込んでいるため、栄養たっぷり♪

フルーツ缶のシロップなどは、水溶性食物繊維が溶け込んでいるので、整腸作用が期待できます。ヨーグルトのシロップなどに使ってもいいですね。

**缶詰の正しい保存法**

開ける前の缶詰は基本的に常温での保存で問題ありません。

ただし、湿気がある場所だと、缶自体の劣化が起こる場合があるため、25℃以下で湿気の少ない場所に保管するのがよいでしょう。

では、空けた缶詰はどうでしょうか?

一番良いのは開けたら一度で使い切ることですが、なかなかそうはいかない場合もあると思います。

開けた缶詰が残ってしまった場合には、中身を清潔な保存容器などに移し替え、冷蔵庫で保存するようにしましょう。

食べられる目安は数日間となりますので、早目に使うようにしてください。

**非常食としての缶詰**

災害時の備蓄として缶詰を準備しているご家庭も多いと思います。

缶詰は火を使わずに食べることができ、栄養価も高いので、非常食としてとても役立ちます。

現在では、様々な種類の食品が缶詰として販売されていますので、チェックしてみてください。

今注目されているサバ缶もよいですが、そればっかりではいざというときに食べ飽きてしまいます。

缶詰備蓄のポイントとしては、なるべく種類を多く、バランスよくそろえること!

また、子供のいる家庭では、子供も食べやすいものを準備しておくのも重要です。

備蓄におすすめの缶詰をピックアップしましたので、参考にしてみてくださいね♪

【主食系缶詰】

☑・パンやマフィンの缶詰
開けた瞬間パンのいい香りに癒されます。しっとりしていて食べやすく、味のバリエーションもあるので便利です。こどもの朝食やおやつにしても◎

【主菜系缶詰】

☑・サバやサンマ、ツナなど魚の缶詰
缶詰の定番魚の缶詰は、タンパク質補給源としても準備しておきたいところです。バジルオイル漬けやトマト煮など、おしゃれなものもあります。

・ベーコンやソーセージなど肉系の缶詰
肉系の缶詰もタンパク質補給源となります。パンにはさんで食べてもいいですね。

お魚が苦手という子供にも利用しやすいと思います。

・お惣菜缶
おでん、煮物、カレーなど、開けただけで一品になる便利なお惣菜缶。缶詰とは思えない本格的なものもあるのでぜひお好みのものを探してみてください。

【副菜系缶詰】

☑・ミックスビーンズ
数種類の豆の水煮がミックスされており、 植物性タンパク質や食物繊維などの補給源になります。
スープに加えて利用してもよいですね。

☑・トマト缶
野菜の缶詰の定番ですね。そのまま食べるよりは、加熱調理したほうがおいしいかと思います。
ミックスビーンズやベーコンなどと併せてミネストローネなどもおいしいです。

・ピクルス
ハンバーガーのおともでおなじみのピクルス。酸味があるので好き嫌いあるかと思いますが、 ビタミンやクミネラルの補給に役立ちます。
ビネガーの酸味が疲れを和らげる効果も期待できます。

☑・コーン
甘味が強いスイートコーン。年齢問わず人気の缶詰ではないでしょうか。
特に 子供のビタミン、食物繊維の補給源として利用しやすいので、子供のいる家庭の備蓄には入れておきたい缶詰です。

【果物系缶詰】

子供も大好きなフルーツ缶は、種類がとっても豊富。ミカンや桃もほか、ミックスフルーツなどもあるので、好みに合わせて揃えておくとよいでしょう。

毎日の食事から災害時の非常食まで活躍する缶詰。便利で栄養たっぷりなので、ぜひチェックしてみてください!!