イライラしない好き嫌いへの対処法
2019.09.03 食育新学期が始まり、あっという間にもうすぐ2カ月を迎えようとしています。
本格的に給食も始まり、好き嫌いのあるお子さんをもつママは、きちんと食べれているのか気がかりですよね。
幼稚園、保育園で困らないように、好き嫌いを克服させようと考えているご家庭もあるのではないでしょうか。
子供の好き嫌いの対処法
しかし、子供の好き嫌い、そう簡単に克服できるものではありません。手を変え品を変えても、なかなか食べてくれないというお子さんが多いものです。
そんな状況に、ついイライラしてしまったり、強い言葉を投げかけてしまっていませんか?
ママの気持ちもよくわかりますが、ちょっと深呼吸。子供の好き嫌い克服の近道は、
☑ 焦らず
☑ 怒らず
☑ マイペース
が三原則!そして、「とにかく続けること」が大切です。 そもそも子供の好き嫌いは、なぜ起こるのでしょうか。これには、胎児段階からの生きるための本能が深く関わっているようです。
近年の研究により、人は胎児の段階から、味覚が発達していることが明らかになっています。
好き嫌いのメカニズムとは?
人間の本能として、苦味は 「毒」 酸味は 腐敗として認識されます。
一方で、甘味、塩味、旨味は生きていくために必要なものの味として認識され、本能的に受け入れるようになっているそうです。
子供の嫌いな食べ物として多くあげられる野菜類、その多くは苦味、酸味を感じます。
このことから、本能的に避けようとする、これが 子供の好き嫌いのメカニズムとされています。
離乳食で野菜も食べさせていたのにどうして?と悩むママもいるかもしれませんが、子供の好き嫌いはママのせいでもなんでもありません。
好き嫌いは生理的なものなので、小さいうちは、 ある意味仕方のないことなのです。
むしろ、好き嫌いがあるということは、ちゃんと味がわかっているということ!そう考えると、なんとも喜ばしいことに思えてきませんか。
栄養の偏りは大丈夫?心配がいらない理由とは?
そうは言っても、ママとしては、栄養が偏ってしまうのでは…栄養不足になってしまうのでは…と心配してしまいますよね。
しかし多くの場合、好き嫌いによって体調や発育に影響が出るほど、栄養が偏ったり、栄養不足になってしまうということはありません。
それ以上に、無理に食べさせようとすることによるストレスに注意しなければなりません。
成長するにつれ、味覚も変わってきますので、今は食べられなくても、あるタイミングから食べられるようになるケースも多いものです。
ある程度大きくなれば、考える力も発達するため、 「なぜ食べる必要があるのか」を理解できるようになりますので、 「苦手でも頑張って食べてみよう」と挑戦するようにもなります。
今すぐに克服するというのではなく、子供の成長のペースに合わせて、長い目で見ることが大切です。
子供とのふれあいを大切に
しかし、だからといって嫌いなものを遠ざけてはいけません。子供が食べなくても、絶えず食卓にのせることが大切です。
それを、周りが「おいしい」と食べる姿を見せることで、 「自分も食べてみようかな」という気持ちに導くことがポイントです。
また、いつもと違う環境で食事をするというのも効果があります。
例えば、お友達と一緒に食べたり、自分で作ってみたりすると、苦手な食べ物でも案外抵抗なく食べることができたという子供が多いようです。それがきっかけで克服できたというケースも。
苦手な食べ物を一口でも食べることができた時には、たくさんほめてあげることも忘れずに!
最後に伝えたい事
子供はほめられるのが大好きです。ほめることで精神的にも満たされ、自信ややる気につながり、好き嫌い克服にもつながっていきます。
大人でも苦手なものの1つや2つあって当たり前。子供ならなおさらです。少しくらい好き嫌いがあっても、命に関わるようなことではありません。
毎日の食卓で大人がおいしく食事する姿を見せていれば、いずれ食べられるようになります。
焦らず
気長に
に子供の成長を見守り、応援してあげましょう。