モンテッソーリ教育とは？

現在、日本の幼児教育会を賑わせているモンテッソーリ教育。モンテッソーリ教育とは、どのような教育なのでしょうか。

そもそもモンテッソーリとは、実在した人物の名前です。1870年にローマで生まれたマリア・モンテッソーリによる教育方法が 「 モンテッソーリ教育」なのです。

1.モンテッソーリ教育の生まれた背景

マリア・モンテッソーリは、もともと精神病院に勤務をする医者でした。

そこで、障害のある子どもと接しているうちに、子供の成長は「 医学的というより教育学的である。」

ということの気が付き、当時の障害児教育の先駆者である「イタール」や「セガン」の教育を実践に移していきます。

その成果が政府に認められ、ローマのスラム街の子どもたちの教育を任されることになったのです。

そこでも、子どもたちの成長は目覚ましく、マリア・モンテッソーリの名は世界に広まったのです。

当時のローマ街の背景とは？

当時のローマスラム街の状況は悲惨そのものであったので、マリア・モンテッソーリの考案した教具と、その提供は、子ども達には新鮮そのものであったのも背景にはあるのでしょう。

まるで、テレビを観たことがない子どもが、食い入るようにテレビを観るように・・。

2.世界に発信されたモンテッソーリ教育

その名を轟かせたモンテッソーリ教育は、みるまに世界へと広がっていきます。

アメリカ、ヨーロッパでは、すでにメジャーな教育となっています。 日本では幼児期のみの教育ですが、幼稚園から大学までの一貫したモンテッソーリ教育も海外では受けることが出来ます。

現在、徐々に日本の初等教育でもモンテッソーリ教育を導入する学校も出てきています。

シンガポール、韓国、中国などアジア各国でもモンテッソーリ教育を受けられる教育施設や保育施設が増えています。

3.日本でのモンテッソーリ教育

日本では、保育園や幼稚園、幼児教室などでモンテッソーリ教育を受けることが出来ます。

入園、入学させる際の注意点とは？

純粋にモンテッソーリ教育を行っている施設もありますが、「モンテッソーリ」というブランドにこだわり、モンテッソーリを一部だけ取り入れ、モンテッソーリ園としているところもあるので、注意をしたいところです。

4.モンテッソーリ教育では何をするの？

モンテッソーリ教育とは、実際にどのようなことをするのでしょうか。

モンテッソーリ教育では、子どもの活動を「遊び」ではなく「仕事」と捉えるので、子どもは「おしごと」をしています。

そもそもなぜ、子どもの活動は「遊び」ではなく「仕事」なのでしょうか？

マリア・モンテッソーリは、子どもは大人のように対価を得るための仕事ではなく、生きるための仕事をしているのだと提唱しているからです。

ですので、子どもは朝起きてから夜寝るまで仕事をしているというわけです。

モンテッソーリ園では、日々の活動を「おしごと」と呼んで生活をしています。

5.子どもの仕事とは？

具体的に、子どもは、どのような仕事をしているのでしょうか？花の水やり、掃除、洗濯、野菜切などの家庭の仕事、感覚教具という子どもの五感を刺激する活動、言語教育ではひらがなの読み書きから文章構成、算数教育で数字と量の一致から

などに至るまで、幅広い仕事をしています。

それらを子どもは自由に選択し、活動をします。

6.自由保育とモンテッソーリ教育の違い

子どもは基本的に自由に活動をするので単なる自由保育と勘違いをされがちなのですが、いわゆる自由保育とモンテッソーリ教育の違いは、規律のある自由をモンテッソーリ教育で実践していることです。モンテッソーリのお仕事の時間は

など、細かな約束事を徹底しています。

ですので、何もかも自由というわけではなく、正しい仕事の仕方を守ったうえで、自由を保障する。

という教育なのです。

～まとめ～

今回はモンテッソーリ教育について書きましたが、まだまだモンテッソーリ教育には、たくさんの魅力にあふれています。

これから、モンテッソーリの魅力について書いていくので、今後の記事にもご期待ください！