安全!おいしい!お弁当作りのコツ
2021.03.30 食育前回のお弁当箱の選び方についてでは、3~5歳は280ml~450ml位の大きさが目安であるとお話しましたね。
大きさが分かったところで、次に気になってくるのはお弁当の詰め方ではないでしょうか?
これから夏にむけては、食中毒予防も重要となってきます。
今回は、知っていると便利な「お弁当の黄金比」とお弁当作りで押さえておきたいポイントをお話していきます。
**お弁当の黄金比とは?**
様々なものにそれぞれベストな比率があるように、お弁当の詰め方にもベストな比率があります。
お弁当の黄金比とは、
【主食:主菜:副菜=2:1:1】
パッと見た感じで、この位の比率であればOKです。
この比率でお弁当を詰めると、難しく考えなくても自然と栄養のバランスも整います。
*お弁当づくりの基本ルール*
お弁当は、多くの場合作ってすぐ食べるものではありませんよね。そのため、詰める食品の扱いには一段の注意が必要です。
特に、子供の場合は大人に比べて体が未熟であるため、ちょっとした食品の傷みが食中毒を発症につながってしまことも…。
これからご紹介するポイントをおさえて、安全でおいしいお弁当を作りましょう。
①ごはんやおかずはしっかり冷ましてから詰める
ごはんやおかずの熱が取れないうちにお弁当箱に詰めてしまうと、熱や湯気がお弁当内にこもって、傷む原因となります。
②汁気・水気はしっかりときる
汁気や水気は、細菌が繁殖する原因となります。ゆでた野菜や煮物類は、水分をしっかりと拭き取るか、抑える工夫が必要です。
例えば、煮物であればおかずカップの下にかつおぶしを入れてから詰めると、かつおぶしが汁気を吸ってくれます。
③肉・魚・卵などは中心までしっかり火を通す
半焼け、生焼けのたんぱく質性食品は、大変傷みやすく食中毒の原因となります。必ず中心まで火を通すようにしましょう。
心配な場合には、電子レンジで再加熱するのもよいでしょう。
④作り置きおかずは詰める前に再加熱する
作り置きのおかずを詰める場合は、当日朝に調理したものよりも口にするまでの時間が長いため、食中毒予防の点から、電子レンジなどで再加熱する必要があります。
⑤おにぎりはラップで握る
どんなに手洗いをしていても、素手で握ってしまうと雑菌が多少ついてしまうリスクがあるため、おにぎりはラップを使って握りましょう。
また、加熱後の食品を手で触ってしまう事も同様です。
切り分けなどはすべて加熱前に行ない、加熱後は菜箸などで詰めましょう。
以上がお弁当作りの基本ルールです。
**食べやすさを考えて**
通常のお弁当は、隙間なくきっちりと詰めたほうが偏りが起きにくく、きれいに詰められるのですが、小さな子供の場合はちょっと注意が必要です。
子供の場合、隙間なくきっちり詰め込んでしまうと、無理に取り出そうとしてこぼしてしまう場合があります。
そのため、適度なゆとりをもたせて詰めるのがポイントです。
ゆとりがあると、取り出す際にも指が入りやすいですし、スプーンやフォークでも食べやすくなります。
また、 おにぎりやおかずは、子供の一口に合わせたサイズにしましょう。
意外と盲点なのがおにぎりの「のり」
普通に大きいまま巻いてしまうと、うまく噛み切れずにおにぎりがぐしゃぐしゃになってしまいます。
のりはカットしたりちぎったりして使うとよいでしょう。
**お弁当作りで一番大切なこと**
キャラクターのお弁当など、もはや芸術作品レベルの素敵なお弁当を作るママもいますが、私も含め大多数のママはそうはいきませんよね…(笑)
見た目ももちろん大切ですが、大切なのは「安心・安全」そして「こどもがおいしく楽しく食べられること」だと思います。
子供が「おいしかったよ!」といって空っぽのお弁当箱を出してくれた時は、本当にうれしいものですよね。
忙しない朝のお弁当作りは楽ではありませんが、子供の笑顔のため、お弁当作り頑張りましょう‼