元気チャージ‼今月のおいしい食材【1月】

2021.01.18 食育

寒さが一段と厳しくなるこの季節、畑では野菜たちが寒さに負けじと栄養をたっぷり蓄え初めています。

特に、緑黄色野菜の王様「ほうれん草」は、寒いこの時期が栄養価も高く、甘くてとてもおいしいですよ。

今月は、旬真っ盛りの「ほうれん草」をご紹介します。

*ほうれん草の種類*

ほうれん草に種類なんてあるの?と思われる方もいるかもしれませんが、現在スーパーなどで出回っているほうれん草は、一般的なほうれん草だけではないのです。

(1)寒締めちぢみほうれん草

冬季限定のほうれん草です。特徴は縮れた肉厚な葉。

通常、ほうれん草は寒い時期になるとハウスで栽培される場合が多いのですが、 このほうれん草は、あえての露地栽培。 寒い北風にさらされることにより、ほうれん草は寒さに耐えるために葉に厚みが出て、糖分を多くため込むようになります。

また、少しでも日光にあたるために葉が地面を這うように広がるのも特徴。 普通のほうれん草に比べて、甘味、旨味が強く、ビタミンCが他のほうれん草と比べ、特に豊富です。

(2)赤軸ほうれん草

葉の部分は緑色ですが、軸の部分だけが赤紫色であるのが特徴です。

普通のほうれん草は、アクが強く、茹でないとエグミがあって食べにくいですが、 赤軸ほうれん草は、アクが少ないため、生のままでもおいしく食べることができます。 生で食べることで、茹でることによるビタミンCの損失がないため、無駄なく栄養成分が摂取できるのがポイント。 赤い軸は、サラダの彩りにもなるのでおすすめです。

(3)サラダほうれん草

茹でないとアクが強くて食べにくいほうれん草を品種改良し、アクをより少なくしたのがサラダほうれん草です。

サラダのためのほうれん草なので、茎まで柔らかいのが特徴で、葉も柔らかく子供でも食べやすいほうれん草です。

*ほうれん草の栄養価*

ほうれん草は緑黄色野菜の代名詞ともいえる野菜ですので、ビタミンやミネラルがたっぷりです。 特に、 風邪などの予防に欠かせないβ-カロテンやビタミンC、骨を強くするカルシウムや体の調子を整えるカリウムやマグネシウムが豊富です。

ほうれん草の栄養価は、夏と冬で大きく異なり、ビタミンCに至っては、旬の冬は、夏の3倍もの含有量となっています。

風邪やインフルエンザが流行る冬場の健康維持にもってこいの食材といえますね。

*上手なゆで方*

一般的なほうれん草は、茹でてアクを抜く必要がありますが、一方で、茹ですぎてしまうと、せっかくの豊富なビタミンCが失われてしまいます。 そのため、ほうれん草の栄養を無駄なく摂取するには、「短時間」が最大のポイント‼ できるだけ短時間で茹で上げ、冷水にさらすのも短めにしましょう。

ちなみに…野菜のゆで方の基本ですが、

☑地上で育つ野菜…沸騰したら入れる

☑地下で育つ野菜…水から入れる

ほうれん草は、地上で育つ葉物野菜ですので、沸騰したら入れるのが正解です‼ 硬い根元から先に入れ、1分ほど茹でてから、葉の部分を入れると、上手に茹でることができますよ。

*親子でクッキング* 【ほうれん草のシチュー】

寒い日にぴったりの、栄養たっぷりあったかレシピです。

材料:4~5人分    

ほうれん草 1/2把   

ジャガイモ 中3個   

ニンジン  1本    

タマネギ  1個    

ぶなしめじ 1パック    

鶏もも肉  200g    牛乳    100㏄    シチュールウ 適量  

作り方: ①ほうれん草は別鍋で下茹でし、冷水にとり、水気を切って食べやすい大きさに切っておく。

②通常のシチューと同じように調理する。

③食べる直前に、ほうれん草を入れて温める。 食べる直前に入れるのがポイント‼ 色と食感が損なわれずに、ほうれん草のおいしさがひきたちます‼

◎水気切りは、子供でもできる作業ですので、お手伝いしてもらいましょう。

◎包丁が使える場合には、大人がサポートしながら、野菜を切る作業もいいですね。

◎お花型や星形でニンジンを型抜きするのもおすすめ‼

まだ包丁はできないという子のお手伝いに最適です‼(見た目の可愛さで好き嫌い対策にも‼)

ほうれん草が苦手という子でも、ミルク感のあるシチューにすることで、ほうれん草そのものの味や香りがマイルドになるので、食べやすいと思います。 今まさに栄養&おいしさMAXのほうれん草。 ぜひ、親子でおいしく召し上がれ‼