しつけより大切な愛情

2021.01.13 赤ちゃんのあれこれ

しつけはいつからするものか、どのようにしたらよいかと気になる親御さんは多いのではないでしょうか。今日は、しつけを考えるときに気になる「好奇心」「手づかみ食べ」「甘え」のキーワードについてどのように考えればよいのか紹介します。ぜひ参考にして下さい。 

 

 

1. しつけって何? 

しつけは、社会のルールを教えて守らせることです。そして、社会に出たときに困らないように生きていくために必要なことです。何でも一人でさせること、きちんといい子にするということがしつけではありません。 

 

 

2. おとなしいいい子 

おとなしくいい子だと親は安心しますね。でも、本当にそれでいいのでしょうか。子どもの表情や行動はどうでしょうか。子どもらしさが見えるでしょうか。 

 

子どもは、だめといわれてもそれを触ったり、好奇心に任せて走り回ったりしますね。 反抗などせずに手がかからない子どもは、表現できない想いを心に秘めていることがあります。子どもの嬉しそうな表情や楽しそうな声を聞いていますか。 「うちの子はいい子だな」と思うことがあったら、ちょっと立ち止まって子どもを見てあげて下さい。 

 

3. 好奇心 

子どもは好奇心のかたまりです。 0歳〜1歳くらいの子どもは目で見るように口も色々まものを確認します。五感を使って学習をしているのです。それを「汚いからだめ」と取り上げては学習の機会を逃してしまいます。 

 

子どもは興味を持ったら、ずっと同じものを触ったり同じこと繰り返したりします。この時期にそのことをすることによって、後で別の遊びや行動に生きてくるのです。「タオルはこんな舌触り、食べるものではなさそうだ」「このおもちゃは動かし方によって音が違う」など、子どもなりに発見しているのです。 

危なくないように見守る必要がありますが、好奇心を抑えつけないように愛情を持って発達を見守りましょう。 

 

 

4. 手づかみ食べ 

食事についても同様で、汚れるから、後片付けが大変だからということで、手づかみ食べをさせたくない親御さんも多いと思います。手づかみ食べは学習だということを知っていれば、ちょっと考え方も変わるのではないでしょうか。 

 

この食べ物は噛むとこんな食感、手で潰すとこんな感じ、ぼとっと落とすと形が崩れるなど色々と試して学習しています。私達大人はもう経験済みであるためそのようなことを試す必要はありませんが、赤ちゃんは初めての経験です。掴み食べを通じて、手や舌の感触、一口に入る量などを学習しています。 食べなければならない量は親の方でキープしておいて、掴み食べ用のものを準備してあげると良いでしょう。 

 

 

5. 甘えさせること 

下に赤ちゃんが生まれたから、1〜2歳の子どもにお姉ちゃん、お兄ちゃんだからと甘えさせないようにしているという声を聞いたことがあります。赤ちゃんと上の子どもの2人に手がかかると親も大変です。ですが、 まだ1〜2歳だと甘えて親の愛情を感じる時期です。甘えることを受け入れてもらうことで、愛されていることを実感できるため、工夫して甘えさせてあげてくださいとお話した記憶があります。 

 

例えば、赤ちゃんが寝ている場合で時間や気持ちに余裕があれば、「〇〇ちゃんが大好き」「〇〇くんは大事だよ」と親の気持ちを伝えてあげると良いでしょう。 母親と一緒に遊んだり絵本を読んだりと二人だけの時間があるといいですね。5分で10分でも構いません。その時間が取れるようにお父さんは赤ちゃんの世話をしてあげると良いでしょう。 

 

まとめ 

好奇心旺盛な様子を大切にして、危なくないように見守ってあげることは、ときには難しいこともあるかもしれません。でも、好奇心や手づかみ食べは学習なんだ、甘えさせることで愛情を伝えられているんだと言うことを知っていれば、ちょっとした関わりが違ってくることでしょう。 

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