いやいや期を乗り切ろう!でもどうやって?
2020.10.14 赤ちゃんのあれこれ子どもが2歳前後になってくると、急にわがままになったと感じることがあるのではないでしょうか。 「いよいよ、いやいや期が来たか」と思うかもしれませんね。この頃の子どもは自我が芽生えてきて、自己主張が盛んになります。なので、 実は「わがまま」ではないのです。
かんしゃくを起こしたり、泣きわめいたりしながら、どのように自分を抑制してコントロールしていくかということも学んでいるのです。 今回は2回に分けて、いやいや期の乗り越え方、言い換えるとどう向き合っていくとよいのかについてお話します。
1. 信頼関係を大切に
信頼関係は、新生児のうちからの積み重ねで築かれ強くなっていきます。普段から、子どもが「自分は愛されている」と感じられるような関わりをしてあげるといいですね。
例えば、
☑「〇〇ちゃん、大好き」
☑「〇〇ちゃんがすごく大事」
など、抱きしめたり微笑んだりしながら、愛情を表現しましょう。わかりやすい言葉で、普段の何気ないシーンで自然に伝えることができるといいですね。子どもは 「そっか、お母さん、私(ぼく)のこと好きなんだ」と認識していきます。
かんしゃくを起こしてしまったときも、「自分ならどうしてほしいかな」と考えてみて対応してみてはいかがでしょうか。無理に抑え込んでも、その場限りになったり、駄々をこねることが悪いことと思い、自分の感情を抑え込んだりしてしまう可能性があります。
2. 子どもを一人の人間として捉える
子どもだからと力づくで抑え込んでは逆効果です。子どもにも自尊心があります。なかなか家に帰らない、もっと遊びたいというときでも、「ご飯を作る時間になったから帰ろう」と理由を説明したり、自尊心を大切にして「今はこうしてほしい」「あと5分ならまだ遊べる」と代替案を出したりしてみてください。
また、気持ちの区切りをつけるために、公園にいるなら
☑「滑り台さんにバイバイしよう」
☑「ブランコさんにもまた明日ねって言っておこう」
と好きな遊具に挨拶をして回る儀式をするのもおもしろがり、気持ちが落ち着きます。ちょっとしたことが、気持ちの切り替えになることも頭の片隅に置いておいてください。
3. 手を添え、気持ちを添える
泣いてかんしゃくを起こしているときには、言葉だけでは子どもは自分ではどうしようもコントロールがきかないことがります。 実は、子どもは「これをやり続けたいけど、だめっていわれた。言うことをきかなきゃ」と葛藤していることがあります。
泣いているので見極めが難しいかもしれませんが、そんなときはちょっと手を添えて、
☑「さあ、終わろう」
☑「じゃあ、手をつなごう」
などと手を添えてみてください。手を振り払われてしまい、「強く嫌がっている」と思いがちですが、葛藤を乗り越える手伝いをして欲しいと思っているのです。手を添え気持ちを添えて受け止めてあげると、気持ちが落ち着いてくるでしょう。
4. 子どもの気持ちに共感する
子どもの思い通りにならないときには、泣き叫ぶことも多いでしょう。そんなときには、子どもの中には悔しい思いや、悲しい思い、怒りが渦巻いているかもしれません。 いろんな思いをどうして処理したらよいかわからずに泣いて、添えられた手を振り払ってしまうということもよくあります。
そんなときには、気持ちに共感して「よしよし」と頭や身体をなでて受け止めてあげてください。
それでも泣き続けたり、親を叩いてきたりすることもあるでしょう。それでいいんです。
気が済むまで泣いて暴れたら、気持ちが落ち着いて泣き止み、「わかってもらえた」「受け止めてもらえた」と感じることができるでしょう。「〇〇したかったのね」「〇〇しようと思ったけど、できなくて嫌だったんだね」と子どもの気持ちを代弁してみるのもいいですね。 違っていたら、自分から説明してくれるかもしれませんよ。
5. まとめ
いかがでしたか。ちょっとした対応の仕方で子どもの様子が変わってくる可能性があります。いやいや期は親もちょっと疲れますが、参考にしてくださいね。次回は、この続きです。どうぞお楽しみに!
【参考文献】
「ダダこね育ちのすすめ」一般社団法人日本家族計画協会