気になる栄養ワード【食育】

2020.09.14 食育

食育という言葉を多く耳にするようになった今日。

私自身も管理栄養士として食育について様々なお話をしています。

しかし…ある時ふと思ったのです。

栄養の専門家じゃなかったら食育ってちゃんと理解できているだろうか??

何だか堅苦しそうだし、難しそう…面倒だなぁというところでしょうか(笑)

確かに

☑「家庭の食卓が食育の基本です」

☑「しっかり食育をしましょう」

なんていわれてもプレッシャーにしかなりませんよね(笑)

そもそも食育ってなんなんだろう?どうすることが食育なの?といった部分から食育をご紹介したいと思います。

ぜひ難しく考えずに肩の力を抜いて最後まで読んでいただければ幸いです♪

食育とは…

**おいしいこと**

大人でも子供でも、やっぱり食事はおいしいほうがいいですよね!

旬を知ればおいしいタイミングで食べることができるようになります。

作り方を知ればおいしい料理が作れるようになります。

よい食べ物と悪い食べ物の見分け方を知れば安全においしく食べることができます。

五感を使って様々なおいしい経験や知識を身につけることも食育!!

**楽しいこと**

食べることは「楽しいこと」でもあるべきです。

1人で食べるよりも誰かと食べたほうが楽しく食べることができます。

食事の際のルール(マナー)を知れば、みんなと気持ちよく楽しい食事ができます。

みんなで料理をしたり、野菜を育てたりすると楽しくておいしい食事を作ることができます。

どんなことでも1人だと寂しかったり、つまらなかったりするものです。

それは食事でも同じ。

みんなで一緒に作ったり食べたりするとおいしいことや、マナーを知っていればもっと楽しく食事ができることを教えるのも食育!!

**感謝すること**

食べ物を育んでくれた自然への感謝

食べ物になってくれた生き物への感謝

食卓に上るまでに関わってくれた人への感謝

☑「いただきます」

☑「ごちそうさまでした」

は、感謝の気持ちを表現する大切な言葉です。

こうした言葉を教え、様々な生き物や人への感謝の気持ちを育てるのも食育!!

**大切にすること**

☑食べ物は全て生き物の命でできているので、ムダにしてはいけないこと。

☑世界ではたくさん人が食べ物がなくて困っているのに、捨てられる食べ物がたくさんあること。

☑食べ物を育んでいる自然には限りがあること。

こうした現実を伝え、食べ物やそれを育んでくれる自然を大切にしようという気持ちを育てるのも食育!!

**伝えること**

日本には古くから伝えられてきた素晴らしい食文化「和食」があります。

世界に誇れる日本の食文化や自分の生まれ育った土地の食文化を経験したり学んだりすること。

親から子供へ、子供から孫へと伝え、守っていくことも食育!!

**命をつなぐこと**

人間は食べなければ生きていけません。

そのためには、様々な食べ物を経験したり学んだりすることで、自分の目で選択して食べる力が必要となります。

様々な食べ物の中から、自分の命をつなぐために必要なものを選ぶ力を育てるのも食育!!

**元気な体と心を作ること**

そもそもの食育の目標はここにあります。

健康の土台となる食についての経験や知識を持つことで、元気な体と心を作ること。

元気な体と心があれば、豊かな生活を送ることができます。

食の習慣は定着してしまってから変えるのはなかなか難しいもの…。

だからこそ、子供のうちから元気な体と心を育むための食育を実践しましょうというわけなのです。

**どんなものだって食育になる!!**

食育というと難しく考えがちですが、実は意外とシンプル。

納豆ごはんを作るのだって
大きな声で「いただきます」するのだって
傷んでしまった食べ物を処分するのだって

料理の手抜きワザをこっそり教えるのだって
おいしいお寿司を食べに行くのだって

子供と一緒にしたらどれも立派な食育!!

子供たちが健康に生きていく上で必要な食育の力。難しく考えず、思いついたもので構いません。様々な食の経験をさせてあげてください。

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