0歳のモンテッソーリ 

2020.08.13 モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育は幼稚園に入ってから。とお考えのお父さんお母さんは多いのではないでしょうか。 

しかしそれは大きな勘違いで、 モンテッソーリ教育は0歳から始まります。 

実際、モンテッソーリの講師資格も0~3歳。3~6歳と分かれています。 

0歳は何もわからない。と考えていた方。 

0歳の持つ潜在能力の素晴らしさが分かれば、改めて0歳からモンテッソーリ教育を始める意味を理解できるのではないでしょうか? 

 

  • 0~3か月

生まれたばかりの赤ちゃんは、そのほとんどを眠って過ごします。 

色の世界は白と黒。まだ色彩を認識していません。 

白と黒のモビールを用意し天井から吊るします。 

風にひらひら揺れるモビールが赤ちゃんに心地よさを与えます。 

この時期に忙しなく回るメリーを下げるのは逆効果。 

赤ちゃんの目のスピードにはついていけないのです。 

 

  • 3~6か月

この時期は手で遊ぶ姿をよく目にします。 

手かざしをしていると思ったら、それを口に運び、舐める。 

口は人間の身体で非常に敏感な箇所です。 

これからしばらく、なんでも口に入れるようになります。 

その行為に悩まされることもしばしばありますが、この行為は本来赤ちゃんに備わっている本能です。 

マリアモンテッソーリは、子供が本来持っているこのエネルギーを満たす教具を数々考案しています。 

寝返り、お座りも可能になります。 

お座りをすることで両手が自由になり手で物を持ち口に入れるようになります。 

この時期は口に入れても危なくない玩具を与えてあげましょう。 

様々な素材を選んであげるのもポイントです。(木、銀、綿など) 

店頭で販売している玩具にはプラスチックが多いです。 

しかしモンテッソーリ教育ではプラスチックを推奨しません。 

プラスチックは触ったときに温度が一定です。これだと触覚に敏感な赤ちゃんには触覚への刺激を受けません。木や銀などは、温もりや冷たさを実感することができます。 

この時期の刺激の与えかたで赤ちゃんの能にも影響が出ます。 

  • 7~9か月

活発に動き始めるこの時期は身体の発達と共に手先も洗練されてきます。 

モンテッソーリ教具では「トレイつき玉入れ」を使用します。 

掴んでいたものを離し穴に落とすお仕事です。今までは口にのみ運んでいたものを自分の意志で離すのですから、これが自立への一歩に繋がります。 

また、この教具は玉を落とすと一度箱の中に入り見えなくなります。ですが、トレイの上にコロコロと戻ってきます。 

一度見えなくなったものでも必ず自分の元に戻ってくることは「物の永続性」の理解の始まりです。 

つまり、お母さんと保育園でバイバイをしてもお母さんは必ず自分の元に迎えに来てくれる。という安心感へ導かれることにも発展します。 

ただの穴落としの玩具と「トレイ付き玉入れ」は全く違う奥深さがあります。 

モンテッソーリの教具は緻密に計算されて出来ているのです。 

  • 10~12カ月

この時期の赤ちゃんは、徐々に指先も洗練されてきます。 

今まで5本指で掴んでいたものが、3本指で物をつまむことができるようになります。 

また、指差しも可能になります。5本指から1本指が独立して動くことが出来るからです。 

そんなとき、手作りの教具を用意するのも良いですね。 

例えば鉛筆キャップを小さな穴に落としたり、小さな玉を瓶に落としたり。誤飲には十分注意をして与えてあげてください。 

小さなものを持ち、落とすこともこの時期の特徴です。 

大人は「危ないからダメ」という大人の価値観で細かいものを与えることに抵抗を感じますが、 モンテッソーリ教育は、この時期から子どものやりたい!という意志に沿って教具を与えていきます。 

 

  • まとめ

0歳は、様々な可能性を持っています。そして、この時期の育ちで今後の成長が変化をします。0歳は言語に敏感な時期でもありますから、大人は丁寧な言葉かけをこころがけてあげましょう。 

0歳に言葉を吸収し、それを発語として出すことは1歳過ぎ。いかに丁寧な言葉を大人が使うかで、丁寧な日本語を使える子どもになるのです。 

身体も大きく発達します。指先や手先の作業は、身体の発達とも大きく関係しています。 

十分に体を動かす環境がなければ、手先の発達も遅くなります。 

はいはいのために十分なスペースを取り、時には段差をつけてあげると良いでしょう。 

赤ちゃんは、はいはいで登ったり下りたりすることも大好きです。 

0歳からのモンテッソーリ教育を開催している幼児教室などもあるので、モンテッソーリ教育を我が子に!と考えている方は、ぜひ、教室の門をたたいてみてください。