おすすめの食育絵本

2020.07.06 食育

絵本は子供の想像力や感性を育てるのにとてもよいものです。

子供の食育についてもたくさんの絵本が出版されており、内容も実に様々。

食べ物のお話、食事マナーのお話、お料理のお話…

読み聞かせにぴったりなものも多いですので、お子さんの食育の一環として、機会があったらぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

数ある食育絵本の中から、今月は乳幼児に人気の「オノマトペ」をテーマに、何冊か紹介したいと思います。

◎「おいしいおと」三宮麻由子・福音館書店

思わず食べたくなる、おいしそうなお料理が次々とでてきます。

この絵本の特徴は、オノマトペのおもしろさ。食べ物を口に入れた時の音を表現が実にユニーク!

ご飯を食べると…「ムッチムッチムッチ」

ほうれん草を食べると…「ズックズックズック」

本当にこんなおもしろい音がするのかなぁ」と子供の好奇心をかきたてるようです。

この絵本をきっかけに、家庭の食卓にでている食べ物で
オノマトペ遊びをしてみるのもよいでしょう。

絵本に負けないくらいの、ユニークなオノマトペが飛び出すかもしれませんよ。

子供はとにかく「楽しい」ことが大好き。苦手な食べ物であっても、遊びを通して食べられるようになったというケースも多いもの。

様々な食べ物に興味をもつことも、子供の食生活を豊かにする上で、とても大切なことです。

好き嫌いへの挑戦はもちろん、乳児期から幼児期にかけて、子供の食の世界を広げるのにおススメの一冊です。

◎「しろくまちゃんのホットケーキ」わかやまけん・こぐま社

子供たちに人気の高い、こぐまちゃんシリーズの一冊です。

こぐまちゃんのお友達のしろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作り、こぐまちゃんにごちそうするという内容です。

この絵本の特徴は、子供たちになじみの深い、ホットケーキ作りを通しての、食べるうれしさ、調理過程への興味、自分で作る魅力です

小さいうちは、食べるうれしさを中心に、食への興味を広げられると思います。

この絵本では、ホットケーキを焼く様子が、楽しいオノマトペで表現されています。

「ぽたあん」「ぷつぷつ」「ふくふく」など、おいしいホットケーキが焼ける様子が、小さな子供でもイメージしやすく描かれています。

読んでいてとても楽しくなり、絵本からホットケーキのおいしい香りが漂ってきそうです。

少し大きくなると、調理過程への興味や自分で作る魅力の部分も自然と理解できるようになってきます。

ホットケーキを食べるということは、食べるだけではなく、準備、片付けもあることや、自分で作ったものをお友達と一緒に食べると楽しい・うれしいといった気持ちが理解できるようになります。

この絵本をきっかけにして、普段の食事の準備や片付けの時に、「しろくまちゃんみたいにできるかな」というような声掛けをして、お手伝いを促してみましょう。

また、ママに余裕がある時には、子供に調理のお手伝いをお願いするのもよいでしょう。

自分が作ったごはんを家族と一緒に味わうこと、「おいしい」「ありがとう」といってもらえることは、貴重な食の経験につながりますし、自己肯定感を高めることにもつながります。

年齢に合わせた、様々な視点からの読み聞かせができ、広く食育のテーマを伝えることができるおススメの一冊です。

◎「いろいろシリーズ」山岡ひかる・くもん出版

いろいろな食べ物が調理され、おいしく変身する絵本です。シリーズには、ごはん、バナナ、たまご、じゃがいも、だんご、サンドイッチがあります。

子供たちの身近な食べ物がテーマになっているので、小さな子供でも分かりやすく、楽しめる絵本です。

食べ物たちにかわいい顔が描かれているので、親しみやすさもあります。

例えば、ごはんが「ぎゅうぎゅう まきまき ころりんこ」されると…おにぎりに大変身!!

たまごが「ぱっかん しゃかしゃか じゅわわわーん」されると…オムレツに大変身!!

調理過程の絵と並んで、にぎる、焼く、かき混ぜるなどの音が楽しいオノマトペで表現されています。

オノマトペ遊びはもちろん、普段食べている料理の作り方を知ることもできるので、食への興味が高まる一冊だと思います。