おやつって何をいつから与えるもの?

2021.01.06 赤ちゃんのあれこれ

 子どものおやつって何をどうやってあげたらいいのか、疑問に思っている親御さんも多いのではないでしょうか。赤ちゃん用のおせんべいなど、子どもが喜びそうなものがたくさん売られていますよね。今回は、赤ちゃんや子どものおやつをどのように考えたら良いのかについてお話します。ぜひ参考にしてくださいね。 

1. おやつは補完食 

 

おやつは、食事でまかないきれない栄養を補完するものです。なので、「おやつ=甘いものやお菓子」ではありません。 

 

生後半年もたつと、離乳食を与える時期になりますね。1回1さじから始めて少しずつ量を多くしていきます。3回食となっていても0歳ならまだ母乳やミルクも飲んでいる時期です。1歳を超えると1日の栄養分の半分以上を離乳食から摂れるようになってきます。でも、まだまだ十分とはいえない量かもしれません。 

 

この頃の子どもの胃はまだそれほど大きくはありません。 3食の食事で1日のすべて栄養やエネルギーを食事から摂るのはちょっと難しいでしょう。そのため、おやつ(補完食)として、栄養を補給する必要が出てくるのです。 

 

栄養補給なので、お菓子だと役不足ですよね。 パンやイモ類、果物、ヨーグルトなど栄養価が高くそれほど甘くないものがおすすめです。甘いものや味の濃いものは、本来人間が好きな味です。それを早い時期から覚えてしまうと、自然な味やうまみを感じることが難しくなってきます。 

 

 

2. おやつの与え方 

 

0歳の赤ちゃんには、おやつは必ず必要ではありません。かえって離乳食の進みや量を邪魔してしまう可能性があるため、注意が必要です。0歳から食べられるせんべいやビスケットなどが売れらているため、あげるものだと思っている親御さんも多いかもしれません。それらを0歳の赤ちゃんにあげることが、必ずしも悪いことではありませんが、 0歳の赤ちゃんの栄養は、離乳食と母乳やミルクでまかなって良い時期です。 

 

3. 成長に合わせたおやつの与え方 

 

成長に合わせたおやつの与え方・考え方を紹介します。 

 

① 0〜1歳 

食事に興味を持たせる時期です。離乳食が3回になるまではおやつは必要ではありません。 食べることに興味を持たせるツールだと考えてくださいね。 

② 1〜2歳 

母乳やミルクを卒業する子どもが多いですが、胃がまだ小さいため第4の食事となります。食事の間に、1日1〜2回で子どもの様子に合わせて与えてみてください。 

③ 3歳以上 

おやつは楽しみの1つとなります。胃も随分大きくなり、1回の食事量が増えてくる時期です。おやつは1日1回で十分です。 分け合って食べたり一緒に食べる楽しみを感じられるような時間になるといいですね。 

 

 

3. 1回のおやつの目安 

 

おやつは、必要な1日のエネルギーの10〜15%ほどがちょうどよいといわれています。1〜2歳は100kcal、3歳以上は150〜200kcalほどです。大人の量を参考にすると多すぎて食事に影響しますので、気をつけてくださいね。 

目安量 (約50kcal) 

市販のおにぎり ⅓個 

さつまいも ⅙個 

りんご ⅓個 

ロールパン 1個  

4. 注意が必要なおやつ 

ピーナッツやモチ、こんにゃくゼリー、ぶどうなどは喉に詰まる可能性がありますので、注意が必要です。丸くて弾力があるぶどうやプチトマトなどは、5歳までは4分割くらいにすると喉につまりにくくなります。個人差があるため、もっと早く食べられる子どももいますが、まるごと与えるとなにかの拍子に喉に詰まる危険があります。また、 棒付きのアメなども棒が喉に突き刺さることも考えられますので、子どもに与えるときには十分に気をつけてくださいね。 

 

 

まとめ 

いかがでしたか。おやつについての考え方をお伝えしました。1歳以降に子どもの様子を見つつ、栄養のあるものを与えていき、3歳頃を目安に一緒に食べたり分け合ったりして食べる時間にしていけるといいですね。 

 

 

【参考文献】 

授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版) – 厚生労働省 

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04250.html&ved=2ahUKEwjYk5Oj6vDsAhVm_XMBHVYkDeUQFjABegQIBBAC&usg=AOvVaw0EyxNmdWSb64ctu8zSX9ZN 

 

 

 

 

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