男の子と女の子のしつけの違いはあるの?
2020.12.23 赤ちゃんのあれこれ
男の子と女の子の性別によるしつけの違いについて、疑問に思っている親御さんは多いのではないでしょうか。「男の子は男の子らしく」「女の子は女の子らしく」という気持ちがあり、しつけにも違いをもたせているかもしれません。今回は、性別によるしつけについてお話しましょう。
1. それぞれの性別の子ども特徴
男の子と女の子の特徴について例を挙げてみました。
男の子は興味があるもの(こと)に集中し、自分中心に考えて行動することが多いようです。例えば、次のような特徴があります。
☑・危険な遊びや行動をしたがる
☑・車や電車などの動くものが好き
☑・落ち着きがなく、いつも動いたり走ったりしている
☑・同じ種類のものにハマりやすい
周囲を観察し合わせながら行動し、社会が中心となるような行動をすることが多いようです。例えば、次のような特徴があります。
☑・おませである
☑・ごっこ遊びが好きでお母さん役となり、母親のマネをするのが上手
☑・文字の読み書きを覚えるのが早い
☑・おしゃべりが上手になるのが早い
☑・絵を描いたり塗り絵をしたりすることが好き
2. 「らしく」をあまり意識しなくてもOK
「男の子は男の子らしく」「女の子は女の子らしく」という、将来どのような人になってほしいかの理想を持って、日々コミュニケーションやしつけをしている親御さんもいることでしょう。しかし、あまり「らしく」を強調しなくても大丈夫です。
「その子が持っている素晴らしいその子らしさ」を大切にしてするとよいのではないでしょうか。親御さんの中でも「男の子だから〜しなさい」「女の子は〜しないものよ」と言われた経験がおありの方もいるのではないでしょうか。確かに、男女それぞれに求められるものがあるでしょう。しかし、 子どものしつけには男女差に固執しなくてもいいと考えます。では、どのようにしていけばいいのでしょうか。
3. しつけは「一人の人間」としての道しるべと考える
生活や社会のルールを教えていくことがしつけです。社会の中で生きていくためには、性別に関係なく共通のルールを教えていく必要がありますね。その中で、その子らしさを大いに引き出せるようなしつけとしての関わりができるとよいのではないでしょうか。
4. その子の良いところをいつも意識する
しつけを進めていく上で大切なのは、その子の良いところを認めてあげて「わかってるよ」と伝えてあげることです。 普通にできて当たり前のことでも「できたこと」をほめてあげてください。また、危ないことをしたりいけない行動をとったりしたときには、「なぜそうしたのか」を聞いてあげられるといいですね。
理由がわかれば対応の仕方も違うかもしれません。しかし、やはりそれはいけないことである場合は、ルールとしてそのことを教えてあげるといいでしょう。知らないことやわからなかったことなので、 叱るというよりは「それはしてはいけない」と教えてあげるイメージです。
5. 繰り返し伝える
子どもは一度言っても忘れることもありますし、欲求の方が勝つこともあります。 繰り返し教えて行く必要があるということも心の片隅に置いておいてくださいね。
子どもを思うがあまり、感情的に叱ってしまうこともあるでしょう。「しまった!言い過ぎた」と思うときには、子どもに対してもきちんと謝りましょう。「ちょっと疲れていて言い過ぎた。ごめんね」など、理由も伝えられるといいですね。急に優しくしたり笑顔になるだけでは、何が起こったのか子どもにはわからないので、きちんと対応することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか。男の子と女の子のしつけについてお伝えしました。男女に分けて考えなくてもいいのです。しつけは、一人の人間としてその子らしさを大切にした関わりの中で、社会のルールを教えていくということなのです。参考になれば嬉しいです。