温朝食
2020.11.18 食育子供の健康は「温」朝食から‼
皆さんのご家庭では、どのような朝ごはんを召し上がっているでしょうか?
ごはん派、パン派、シリアル派…
慌ただしい朝の時間ですから、手の込んだ朝ごはんというのは難しいものですよね。
でも、朝ごはんはいろんな意味でとっても大切なのなのです‼
**「断食を断つ」のが朝ごはん**
朝ごはんは英語で「breakfast」
「break」は「壊す、断つ」を意味し、「fast」は「断食、絶食」を意味します。
つまり、朝ごはんは、夜の間何も食べていない状態(=断食)を壊すということなのです。
寝起きの頭と体は、エネルギーや栄養素が少なく、体温も低くなっており、まさに「断食」状態といえます。
**朝ごはん欠食と子供の冷え性**
最近、手足の冷たい子供が増えているそうです。ひと昔前の平均体温よりも0.5~1℃低いといわれています。
いくつかの原因がありますが、その1つに「朝ごはんの欠食」が挙げられます。
なぜでしょうか?
先ほども説明しましたが、朝は一日の中で最も体温が下がっている時間帯です。
朝ごはんを食べることによって、体が温まり、脳も目覚めるのですが、欠食してしまうと、これができないままになってしまいます。
体温を上げるにはエネルギーが必要ですから、朝ごはんを食べず、エネルギーが不足している状態では体温はいつまでたっても上がりません。
これが子供の冷え性の一原因なのです。
**朝ごはん欠食と子供の能力**
朝ごはんを欠食する子供とそうでない子供では、学習面や精神面での差が現れることが明らかになっています。
朝ごはんを欠食してしまうと、遊びや勉強、運動といった日中の活動に必要な栄養が不足してしまいます。
その影響で、集中力がなかったり、やる気が起きなかったり、イライラしたりという子供が多いようです。
成長するにつれ、学業の成績にも影響してくるとされていることからも、小さいうちからの朝食の習慣はとても大切であるといえます。
**朝ごはんは「温」がポイント**
朝ごはんで体を温めることにより、体と頭が元気に動き出します。
そのため、朝ごはんにはできるだけ体を温めるものを食べることをおすすめします。
特におすすめなのは、温かいスープや味噌汁。
時間のない朝ですから、お湯を注ぐだけできるコーンスープやポタージュでも十分です。
味噌汁であれば、前日の夕ごはん時に多めに作っておいたものを温めるという方法もありますよ。
また、野菜なども生野菜よりは温野菜がベター。
材料を入れてレンジにかけるだけで、簡単に温野菜が作れるキッチンツールもありますので、そういったものを上手く利用するのもおすすめです。
**炭水化物はエネルギーの源**
主食とされるごはん、パン、麺、シリアルなどは、エネルギー源となる炭水化物が豊富な食材です。
これらを朝ごはんにきちんと摂ることで、エネルギーがしっかりと補給され、体もスムーズに温まります。
それぞれ好みがあると思いますが、ごはん、パン、どれでもいいですので、なるべく欠かさないで食べるようにしましょう。
**たんぱく質も忘れずに**
温かいスープや主食と一緒に、卵やソーセージ、焼き魚、納豆などのタンパク質も意識してみましょう。
たんぱく質は体を温める作用がある栄養素。
主に主菜となる食材が多いので、朝ごはんの一品として摂るようにするとバランスの整った温朝食になりますよ。
**朝ごはんをしっかり食べさせるには**
文部科学省では、子供たちの健やかな成長のため、「早寝・早起き・朝ごはん」というスローガンを掲げています。
夜更かしせずに寝て早起きすれば、しっかり朝ごはんを食べることができ、健康な心身を作ることにつながります。
子供のうちから、この習慣を身につけられるよう意識してみましょう。
最近の子供は、体を動かして遊ぶという時間がとても少なくなっているといわれています。
家の中でテレビやゲームという時間も悪くはないのですが、同じくらい体を動かす遊びも取り入れると、夜更かしせずに就寝できるようになると思います。
夜更かしせずに寝れば、翌朝の目覚めもスムーズになるはず。
すっきり目覚めれば、焦らずしっかりと朝ごはんを食べることもできます。
朝ごはんをしっかり食べれば、頭と体の調子も整い、元気な一日を送ることができ、健康的な生活リズムが整うことでしょう。
子供の健康な毎日に欠かせない温かい朝ごはん。
ぜひ、ご家庭でも取り入れてみてください。