【第2弾・子どもの眠りと生活リズム】「子どもの眠りや生活リズムはどう整える?」 

2020.10.28 赤ちゃんのあれこれ

今回は、子どもの眠りと生活リズムの第2弾です。生活リズムはどのようにしたら良いのか、ホルモンについて、年齢に合わせた生活と眠りのリズムについてお話します。ぜひ参考にしてくださいね。 

 

1. 生活リズムはどうしたらいい? 

乳幼児の生活リズムはどのように整えていけばよいのでしょうか。何も難しく考える必要はありません。 日が昇ったら起きる、日が沈んだら寝ると言うふうに、太陽の動きに合わせて生活すればいいのです。 

 

6:00〜7:00  起きる  ・カーテンを開けて日の光を部屋に入れましょう。 

目に日の光の刺激が入ると、脳がリセットされて活動を開始します。 

・朝日を浴びると【セロトニン】というホルモンが増え、心を落ち着かせて前向きな気分になります。 

日中  活動  ・食事の時間もおおよそ決めて、身体を動かして活動しましょう。 
夜8時〜9時  寝る  ・夕食や入浴よりも寝る時間を優先させて動きましょう。 

・起きてから15時間ほど後に眠気を誘う【メラトニン】が出始めます。日中にセロトニンがたくさん出ると夜にメラトニンもたくさん作られます。 

夜10時頃  熟睡モード  ・ノンレム睡眠に入り、脳の休憩時間となります。 
夜11時〜2時頃    ・眠って初めの深い眠りのときに多くの成長ホルモンが出ることがわかっています。その後、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。 

 

レム睡眠:夢を見る睡眠状態 

ノンレム睡眠:ぐっすりを寝ている状態で頭の休憩となる状態 

朝方3時頃  目覚めモードに入る  ・この時間になると、目覚めを誘う【コルチゾール】というホルモンが出て、身体を起きているときのモードに導きます。 

 

2. 眠り関するホルモンのお話 

先程出てきたホルモンについて、もう少し詳しくお話しましょう。私達の身体の中には、様々な働きをするホルモンがあり、身体の調子を整えています。その中でも眠りに関するホルモンは 「セロトニン」「メラトニン」「成長ホルモン」「コルチゾール」です。 

 

「セロトニン」は朝日を浴びて、目に日光の刺激が入ることによって分泌されます。暗い部屋で起きている場合は、あまり効果がありません。カーテンを開けて部屋に日光を入れましょう。月齢の低い赤ちゃんでも起きる時間になったら、明るいリビングに移動してあげるといいですね。お天気が曇りでもいいんですよ。朝が来たとわかるようにしてあげてください。 

 

「セロトニン」が日中たくさん出ることに伴って「メラトニン」も多く出ます。起きてから15時間後頃に、メラトニンが分泌されて眠りに誘います。朝に日をびること、活動的に過ごすことが大事です。 

 

寝入ってから初めの深い眠りのときに「成長ホルモン」が多く出ます。これは、骨を伸ばしたり、細胞を修復したり身体づくりの基礎となります。 

 

朝方になると「コルチゾール」が分泌され、起きるモードになっていきます。それで、程よい時間に起きられるようなしくみになっているのです。 

 

3. 月齢・年齢に合わせた生活と眠りのリズム 

どの時期にどのように生活リズムを整えると良いのか、表にまとめました。 まだ月齢が低いときには、明るいときは起きる、暗いときは寝るということを理解させてあげると良いでしょう。離乳食が始まると起きている時間も長くなり、活動と急速の区別がわかりやすくなります。1歳を過ぎると、夜には早めに寝かせられるように、食事や入浴などの時間を調整しましょう。時間がかかることもありますが、親は子どもが眠れる環境を作ってあげることが大切な役目です。 

 

生後すぐ〜3ヶ月  ・昼夜の区別はついていない 

・朝は光を部屋に入れる 

・夜は暗闇を感じさせる 

4ヶ月〜1歳  ・離乳食が進むにつれて、リズムがつきやすくなる 

・暗い時間が眠る時間と脳に認識される 

・昼間に活動し、夜に眠れるようになる 

1歳頃  ・積極的に生活リズムを整える 

・朝に起きて夜に眠る 

・起きている間に3食食べる 

2〜3歳頃  ・運動が増えて夜中に起きなくなる 

・いやいや期には上手に付き合う 

・集団保育に入る場合、睡眠不足に注意 

 

 

まとめ 

いかがでしたか。悩み多き子どもの眠りについてお話しました。無理やり眠らせることは難しいですね。まずは、朝起きて早めに寝るということを意識しながら、食事や入浴時間の調整をしてみてはいかがでしょうか。 

 

 

 

 

【参考文献】 

厚生労働省「未就学児の睡眠指針」 

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.mhlw.go.jp/content/000375711.pdf&ved=2ahUKEwiFt9zBwMLrAhVJbn0KHfK_DscQFjAAegQIAxAC&usg=AOvVaw2g9FyBQhFxv52wRpUTMUz6

 

 

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