9月1日は防災の日!ローリングストックのすすめ
2020.08.17 食育もうすぐ防災の日ですね。災害はいつどこで発生するかわかりませんし、地震、台風、火災など決して他人事ではありません。
今回は防災の日にちなんで、災害時の食・栄養に役立つ「ローリングストック」についてお話していきたいと思います。
**ローリングストックとは**
従来の備蓄法といえば、乾パンなどや缶詰などの非常食を一定量備蓄しておくのが一般的でした。
しかし、いざという時に賞味期限が切れていた、食べ方が分からなかったなど、非常食として機能しなかったという場合もあるようです。
そこで注目されているのがローリングストックです。
ローリングストックは、普段から少しだけ多めに日持ちする食材や加工品を買っておき、日常的に消費しながら備蓄をするという方法。
使ったら使った分だけ随時買い足していくことで、常に食品を循環させながら備蓄することが可能です。
賞味期限切れが起きにくいのはもちろん、災害時でも普段から食べ慣れている食品でしのぐことができるため、特に子供がいる家庭では子供の精神的負担の軽減にも役立つといわれています。
**ローリングストックのポイント**
賞味期限切れを避けるため、使う時には必ず一番古いものから順に使いましょう。
備蓄する場所に応じた並べ方ルールを作っておくと分かりやすくなります。
備蓄している食品はいつ・どれだけ使っても構いませんが、使ったら必ず使った分を補充してください。
災害はいつ起こるかわかりません。備蓄が切れている時に発生してしまったなんて可能性もゼロではありませんので、補充はなるべく早くするようにしましょう。
**子供のためのローリングストック**
子供がいる家庭の場合には、備蓄品の中に子供が好きなお菓子類を入れておくことをおすすめします。
災害時、子供は急激な環境の変化による不安や恐怖心などを大人以上に感じてしまいます。
普段から食べ慣れたお気に入りのお菓子はそういった子供の精神的なストレスを和らげる効果が期待できます。
チョコレートやキャンディ、ビスケットなど甘味のあるものがおすすめです。
お菓子の中にはロングライフ仕様のものもありますので、そういったものを利用するのもよいかもしれません。
**ローリングストックにおすすめの食品**
ローリングストックは日常的に食べながら備蓄していく方法ですので、なるべく家族の好みに合わせた食品を選ぶのもポイントです。
**カセットコンロはあると便利**
災害時には、ガスや水道、電気などのライフラインが止まることも想定されます。
そうなってしまうとせっかくローリングストックで備蓄ができていても食材を調理できない場合も…。
そうした事態に備えてカセットコンロを1台準備しておくと役立ちます。
**ローリングストック+α**
食糧のローリングストックに慣れてきたら、生活用品のローリングストックもしておくとよいでしょう。
飲料水、乾電池、カイロ、ペーパー類をはじめ、小さな子供がいる場合には、おむつやおしりふき、粉ミルク、哺乳瓶消毒剤などもローリングストックしておくと安心です。
**備えあれば憂いなし**
災害は起きないのが一番理想ですが、起きた時に少しでも日常に近い生活ができるように、日頃から備えておくことはとても重要です。
備蓄するものは家庭によって異なりますので、自分の家にはどのようなものがどれだけ必要なのかを把握しておきましょう。
子供を守るのはパパやママです。ローリングストックを通して、家族の命を守るための備蓄法や災害対策を見直してみるとよいかもしれませんね。