グローバルな時代を生き抜くためのモンテッソーリ教育 

2020.08.06 モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育が話題になったきっかけは イギリスジョージ王子がモンテッソーリスクールに入園をしたのと時を同じくして藤井七段の受けた教育。と話題になりました。 

モンテッソーリ教育では主体性を伸ばしながら、協調性や思いやりを育てます。 

仕事の仕方も学ぶので、まさに、リーダーのための教育といえます。 

 

・世界で見るモンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育はイタリアの女性医学博士マリアモンテッソーリが提唱した教育なのでイタリアではマリアモンテッソーリがお札になるほど有名です。 

ヨーロッパ諸国、アメリカでは、知らない人は少ないほどメジャーな教育となっています。 

日本とは違い、大学までモンテッソーリ教育の環境で過ごすことがきるなど、モンテッソーリの教育環境は恵まれています。 

アジア各国でもモンテッソーリ教育は盛んです。 

中国、香港、韓国、マレーシアなどで普及しています。富裕層の家庭に好まれるようです。 

 

・グローバルな視野が求められる

現在の日本ではアクティブラーニングが文部科学省より推進されています。 

これは従来の日本で行われていた教育とは異なります。 

少子高齢化に伴い、日本の労働人口の確保など、様々な問題が取りざたされている中、従来の教育ではグローバルな視野の獲得が難しいからです。 

アクティブラーニングを導入することによりグローバルな視野を持った人材の育成が可能となります。 

・アクティブラーニングとは

子供が主体性を持った学びをする教育方法です。しかし、残念ながら、日本の教育が教師主体で行う授業であったがために、アクティブラーニングの方法がわからないといった声が現場から聞こえてきます。 

そのため、子供に十分なアクティブラーニングが行き届いていません。 

 

・だから今!モンテッソーリ教育なのです!

子供が主体性をもって学ぶアクティブラーニングは、まさにモンテッソーリ教育法です。 

モンテッソーリ教育では、整えられた環境の中から子供が自分で仕事を選び、仕事に責任を持ち、完結させます。 

大人は、子供の援助者として控えています。決して大人が前に出て指導をしてはいけないのです。あくまでも子供主体なのです。 

モンテッソーリ教育では、いくつかの約束事があります。その中に「他人の仕事を尊重する」という内容が含まれています。 

他人の仕事を尊重するということは他人の価値観も含めありのままの他人を受け入れるということです。ですから、モンテッソーリの環境に於いて、自然とグローバルな価値観が身につくのです。グローバルな視野に必要なことは、他人をありのまま受け入れる」ことです。人種問題など、様々な世界情勢に関連づけても、この他人への理解は今後絶対的に必要です。 

 

・他人への理解の深め方を学び、最終的に世界平和へと繋げる教育

ではモンテッソーリ教育では実際にどのようにして「他人への理解」を深めているのでしょうか。 

モンテッソーリのお仕事中は「他人の仕事の邪魔をしない」「終わるまで待つという姿勢が子供に徹底されています。子供は環境やその場の雰囲気で価値観を学ぶので、この具体的な方法は子供に他人を尊重することという姿勢が身に付きます。 

一般の幼稚園では友達のものを使いたいとき「かして」と声をかけるように保育者が子供に伝えます。しかし、「かして」と言われた子供は当然貸したくないです。自分が楽しんで熱中しているときに言われたらなおさら・・。そうして喧嘩が起こります。 

モンテッソーリ教育では「かして」は厳禁! あくまでも待つという姿勢を崩さないのです。こうしたモンテッソーリ教育法は世界平和につながるとマリアモンテッソーリは言っています。 

モンテッソーリ教育法の最終的な到達点は世界平和です。 個人の成長はもちろんなことですが、他人への理解ができる人間が育つことで戦争のない平和な社会が築けます。 

マリアモンテッソーリはそのような願いを込めています。 

ピンクタワー」という感覚教具があります。これはまさにモンテッソーリの平和の象徴。 

ヨーロッパでは桃色が平和とされています。つまり平和を積み上げていくのです。 

余談ですが・・インドでは桃色は卑猥な色と認識されているので桃色ではなく「水色の塔」になっています。 

 

・ピースボートでモンテッソーリ

ピースボートこどもの家という洋上のモンテッソーリ保育園があります。 

これこそ国を超えてモンテッソーリ教育が体感できる保育園です。 

世界の子供たちに出会うチャンスもこの保育園ならでは。寄港地では交流プログラムもあります。奨励ツアーではそこに暮らす子供たちと大自然にも触れられます。異文化の人々との交流で子供たちにかけがえのないものを与えることは間違いないです。旅をしながら英語やスペイン語も学ぶことが出来ます グローバルな価値観と平和観を持った人間育成に最適です。 

・モンテッソーリ教育のすすめ

世界情勢の変化や日本国内のグローバル化に伴い、今後の子供たちの教育も大きく変化をしていきます。 

そのような中で必要なのは、「主体性」「他人への理解」です。これらを獲得できる今話題のモンテッソーリ教育は、子供たちに与えることができる最適な教育です。 

世界情勢が不安定な世の中。移民などの問題も増えています。 

世界平和を考える子供を育てるためにもモンテッソーリ教育が必要です。