熱中症予防‼正しい水分の摂取法
2020.07.13 食育猛暑が続く毎日、熱中症の予防には十分気を付けなければいけません。
今回は、熱中症予防のための、正しい水分摂取についてお話していきます。
子供は大人に比べて体重に占める水分の割合が高く、乳幼児では70~80%ほどといわれています。
暑い時、大人であれば汗が多くなると、尿量を減らして体液をコントロールできます。
しかし、小さな子供はそうした機能が未熟であるため、水分摂取が十分にできないと脱水に陥りやすいのです。
また、子供は体格が小さくいために、大人よりも地面からの照り返しの影響も受けやすいという特徴もあります。
体温調節が上手くできないと上手く汗をかくことができず、体に熱がこもってしまうことから、子供は大人よりも熱中症に注意する必要があるのです。
体格や体の機能が未熟であるために、子供は大人以上に熱中症に注意しなければなりませんが、本人が異常に気付くということが難しいのも現状です。
遊びなどに夢中になると、それを中断して水分摂取にくるという子供は少ないと思います。
周りの大人が注意して子供の様子を観察し、休憩や水分補給をさせるようにしましょう。
また、夜間寝ている時も子供は大量の汗をかきますので、おねしょが心配だからといって無理に水分摂取を控えるのではなく、寝る前にコップ1杯程度の水分を摂らせてあげましょう。
枕元に水筒などを置いておくのもおすすめです。
熱中症予防の水分補給では、汗によって失われた塩分を補うことがポイントです。
よく、「1日〇ℓ飲みましょう」などと聞きますが、これは一概にいえるものではありません 。特に子供の場合は、汗をかきやすいため、量にとらわれず、状況に合わせた水分摂取をしましょう。
ただし、喉が渇いたからといってミネラルウォーターやお茶ばかり飲んでしまうと、体液の塩分濃度が薄まってしまい、体調が悪くなってしまう場合があります。
手軽に塩分を補給できる飲み物としてはスポーツドリンクがありますが、塩分を摂取できる反面、糖分も多いので、 スポーツドリンクだけに頼らない水分摂取が望ましいといえます。
最近では、経口補水液もよく見かけるようになりました。我が家でも、季節問わず冷蔵庫に常備してあります。
経口補水液は、スポーツドリンクよりも体液の組成に近い形で水分補給ができ、別名「飲む点滴」とも。
糖分の過剰摂取になることもなく、体に吸収されやすい水分なので、この時期の熱中症予防や体調が優れない時の水分摂取におすすめです。
常温だと若干塩味があるので、冷やしたほうがおいしく飲めますよ。
また、小さな子供も飲みやすいように作られた経口補水液もありますので、小さな子供がいるお宅ではぜひ、ストックしておくとよいかと思います。
また、水分は飲み物だけではなく、食事からも摂取することができます。
例えば「スイカに塩」は、水分やカリウムが豊富なスイカに、塩をかけることでミネラルバランスを整えながら水分補給することができるので、理にかなった食べ方といえます。
暑い時期ではありますが、1日1杯の味噌汁も効果的です。
野菜をたっぷり入れた味噌汁は、水分、塩分、ミネラルが一度に摂れる優れもの‼
熱中症対策に1杯の味噌汁習慣、おすすめです‼
(冷や汁なんかでもいいですね)
どんなに注意していても、熱中症になってしまう場合もあります。
そうした場合には、
☑「涼しいところで休ませる」
☑「体を冷やす」
☑「水分補給させる」
などの対応が必要ですが、子供の場合症状を正確に訴えることが難しい場合も…。
判断に迷ったら、必要に応じた処置や受診の目安をアドバイスしてくれる 「こども医療電話相談」(#8000)を利用するのもよいかと思います。
熱中症対策は、なによりも予防が大切です。適切な水分補給、しっかりとした食事と睡眠を心掛け、元気に夏を乗り切りましょう!