赤ちゃんの日焼け止めにはどのようなものがいい?
2020.06.24 赤ちゃんのあれこれこれからの季節、赤ちゃんの日焼けが気になりますね。どのように日焼け止めを使用していけばよいのかお話します。是非参考にしてくださいね。
赤ちゃんの皮膚は、とてもデリケートです。その上、汗をかきやすくあせもができたりカサついたりとトラブルも起こしやすいものです。赤ちゃんは、身体が小さい割に汗腺の数は大人と変わらないとされているため、よく汗をかきます。髪が濡れるほど汗をかいていることも珍しくありません。
基本的には、肌をきれいに保って保湿するようにしましょう。 暑い日や汗をかいたときには、濡れタオルで拭き取ったりシャワーをしたりして汗を洗い流すようにしてくださいね。
子どもの肌にはできるだけ負担をかけたくないですよね。普段散歩に行く、上の子どもの迎えに行く、買い物に行くなどのときには、日焼け止めをできるだけ塗らないでいいように工夫しましょう。特に赤ちゃんは、 日焼け止めを塗ることが肌に負担になるとされています。できるだけ日焼け止めを塗らないでいいように、次のように工夫してみてください。
① 日差しが強い時間は外出しない。
② 日陰を歩いたりサンシェードや上着などを使って物理的に直射日光が当たらにようにする。
どうしても日差しの中、外出しなければならない場合は日焼け止めを塗ってもOKです。日焼け止めによくSPFやPAという表示がありますね。何を示しているかを説明します。
SPF(Sun Protection Factor)UVBに対する防御効果を示し、PA(Protection Grade of UVA)は、UVAへの効果を示しています。
SPF | ・短時間で肌に赤みや炎症を起こさせ、黒化につながりやすくなるUVB(紫外線B波)を防ぐ効果指数のこと。
・1〜50+までの数値は、何も塗らない場合に比べてUVB波による炎症をどれぐらい長い時間防止できるかを表している。 ・数値が大きい方がUVB波に対する防御効果が高い。 |
PA | ・一時的な黒化を引き起こし、長時間かけて肌の弾力を失わせるUVA(紫外線A波)を防ぐ効果を表す目安。
・4段階の「+」マークで表示され、「+」の数が増えるにつれ、UVAに対する防御効果が高いことを表している。 |
《参考》
UVA:波長280〜320nm
UVB:波長320〜400nm(UVAの600〜1000倍強い)
波長が長いほど皮膚に深く入り込む
小さい子供や赤ちゃんにどう使用するかというと、次の表のとおりです。肌に負担にならないように、活動に合わせて使用するといいですね。
普段使い | SPF15-20
PA++ |
海や山のアウトドア | SPF20-40
PA++〜+++ |
赤ちゃんや小さい子供の日焼け止めの選び方は、SPFやPAのについても確認してほしいですが、簡単に落とせるかどうかを基準に選ぶと良いでしょう。 お湯や石けんで簡単に落とせるものだとこまめに塗り直しが必要ですが、肌への負担も少なく落とすときにも手間がかかりません。ウォータープルーフになっていたり、虫よけ効果があるものなど、便利な日焼け止めがでていますのでチェックしてみましょう。
長時間紫外線にさらされる活動の場合、こまめに塗り直した方が効果的です。汗や水で流されてしまう可能性があるからです。また、保湿剤や虫よけを塗る順番や塗り方をまとめましたので参考にして下さいね。
塗る順番 | 「保湿剤→日焼け止め→虫よけ」の順に塗る。 |
顔に塗るとき | クリーム状に出る日焼け止めの場合パール1つ分、液状に出る場合1円硬化1個分を、額、鼻の上、頬、顎に置いてまんべんなく伸ばして塗る。もう一度同じ量を同じように重ねて塗る。 |
腕や脚に塗るとき | 容器から直接肌に直線を描き、手のひらでらせん状にむらなく伸ばすように塗る。 |
これから紫外線が強く暑くなるため、赤ちゃんの肌を守るために工夫し、うまく日焼け止めを使っていきましょう。
【参考文献】
1. 皮膚科Q&A
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa2/q03.html
2. 日本小児皮膚科学会
http://jspd.umin.jp/qa/03_uv.html