マット運動《前転編》

2020.06.19 食育

 みなさんこんにちは! 

本日は、マット運動の中の『前転』 についての記事です。 

前転・・・と聞くと、聞きなじみがないかもしれませんが、 『でんぐり返し』 と聞くと、あ~っとなる方も多いのではないでしょうか! 

  マット技の基礎となる技で、1番最初に覚える事の出来る技と言っても 過言ではありません。 園でもマットの技として教えてもらう事もあるでしょう。 

しかし突き詰めていくとこれが意外と奥深い!! 実は『前転』と『でんぐり返し』は技としては違うんです!! 

 「えっ!一緒じゃないの!?」 

いえいえ違うんです! 

幼稚園や保育園で教えてもらうのは『前転』ではなく『でんぐり返し』! 

前転って完璧にやろうと思うと意外とレベルが高いんですよ。 なんとなく出来るようになるのではなく、しっかり理解して出来るようになると、 これからのマットの技にもつながっていく重要な役割も担っています。 今回はそんな前転のコツをお話していきたいと思います。 

まずでんぐり返しですが、これは単純に前に転がるだけです。 

  頭の付き方や、手の付き方に特にポイントがなく、子どもが回りやすいように 回る事が出来ればOKです 

 ただ、手をしっかりとつかないとケガにつながったりするので、 まだ慣れていない子どもは保護者の方が付き添い、ケガがないように 留意してあげてください! 

また、前転もでんぐり返しも0~2歳児まで骨や筋肉の形成が不十分のため あまりお勧めできません。 幼児クラス、3歳ぐらいから子どもの様子を見ながら 取り組み始めていきましょう。 

 さて次に前転です! 

  前転の場合、でんぐり返しとの大きな違いは、 最後に立位(立ち上がる)で終わるという事に大きな違いがあります。 

 このでんぐり返しと前転の差は体操教室やスポーツにおいて、 様々な定義があり、一概に統一されているものではありませんので、 あくまでが体操教室を開いている中での個人的定義に収まります。 そこの所のご理解をよろしくお願い致します。 

さてさて、話を戻しますね。 

 前転は最後に立ち上がるという事をお伝えしました。 ここが子ども達にとっては難しい所! キレイなフォームで回る事が出来ていないと最後の立位にもっていくのは 中々難しいのです。 

立ち上がるためには、腹筋、回転のスピード、柔軟性も多少必要になってきます。  

 これだけ見ても難しさは伝わってくると思うのですが、 ピンとこない方は実際お家で前転をやってみてください。 

そして実際やってみる時に、腹筋や立ち上がる時のバランスを意識して 行ってみてください。 

意外と大変じゃないですか?? 

そうなんです。上手く回らないと立ち上がるのって意外と難しいんです。 特に柔軟性がなくなってきた大人がやると尚更大変です。 

では子どもに前転を教えていくためにはどうしたら?? ポイントをお伝えします。 

まず前転のコツは身体を丸める事! これにつきます。 

 どうしても自分自身が実際前転をしていると今自分がどんな姿勢になっているか わかりづらいもの。 

前転が上手くいかない子ども達の多くは、身体が伸びきっていて、 倒れこむように回ってしまう・・・ という子どもが多いです。 

 子どもに伝えるイメージは『ダンゴムシ!』 

 まずはマットの上で手をついてお尻をつかずにしゃがみます。 このような形! 

ポイントはお尻をつかずにしゃがむ事です。 

これが出来たら次へ! 

手をついたまま出来るだけお尻を高く上げます。 この時顔は足の間から後ろをのぞく感じになります。 

無理のない程度に上げられる所まで上げましょう。 

 子どもの真後ろに立って足の間から覗いてあげて、 顔を見合わせることが出来たらOKです。 

さぁ転がります!  ここでのポイントは頭の後頭部を使って回る事! 

頭の頂点はマットには触れません! 頭の頂点で回ろうとすると、背中から勢いよく落ちて、 痛い思いをする事があります! 

 これが出来るようになると、自然と身体が丸まり、 キレイに回りやすい体勢が出来あがります。 

  子どもには、「おへそを見てみて」と言ってみてください。 

自然とマットに触るのは後頭部になっていくはずです。 そして最後は着地の姿勢! 

最初から立ち上がるには非常に難しいため、初めの練習では、 体育座り(お山座り)で終わる事が出来るようにしましょう。 

 写真のような感じです。 

この姿勢がキレイにできるようになったら、 徐々に立位(立つ姿勢)に移行していきましょう。 

もうこの頃になると立てそうで立てない・・・ というレベルまで来ているはず!! 

あとは、回転のスピードやバランスの取り方を駆使して コツをつかんでいく事になっていきます 

 以上が前転のコツになります。 

  前転・・・簡単そうに見えて以外と奥深い! そしてマット技の基礎となる技! 

 ここをしっかりマスターすると後転(後ろ回り)、側転と 

スムーズに進めていく事が出来ます。 

 ぜひみなさんもチャレンジしてみてください! 

では今回はこの辺で・・・ 

最後までご視聴いただきありがとうございました。 

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