赤ちゃんが便秘で心配!どんな解決策があるの? 

2020.06.17 赤ちゃんのあれこれ

赤ちゃんの便が出ないととても心配になりますね。排便の状態は個人があるため、一概にはいえませんが、ここでは月齢の浅い赤ちゃんの便秘とその対処方法についてお話します。ぜひ、参考にしてくださいね。 

 1. 赤ちゃんの便 

赤ちゃんの胃腸は生まれたばかりだとまだ未熟です 。大人は、直腸(肛門の近く)に括約筋といって、便がもれないように筋肉が発達しています。しかし、赤ちゃんは括約筋が発達していないため、消化されて直腸に運ばれてきた便はそのまま肛門から出てしまいます。 

 母乳やミルクを飲んだ直後や飲みながら、ガスや便が出たということも多いでしょう。これは、授乳によって胃が動くと腸も刺激されて動いて、便やガスを運び出してしまうからです。 

 直腸に便をためて排泄できるようになるのが、およそ生後3ヶ月頃と言われています それよりも早く便を貯められるようになり、排便回数が減ってくる赤ちゃんもいます。 

赤ちゃんの便は、ベチョベチョうんちが基本で、大人にしてみると下痢っぽい感じです。 特に母乳だけを飲んでいる赤ちゃんの便は、水分が多いです。 

 時々、「赤ちゃんが下痢しているみたいで・・・」とご相談にされる親御さんがいますが、よくよく聞いてみると、「ちょこちょこと何回も水っぽい便が出る」とおっしゃいます。そこで、先程の筋肉のお話をすると納得されます。 

2. 赤ちゃんの便秘と危険な便

 毎日何回も出ていた便が急に11回や2-3-日に1回に減ってしまうと心配ですよね。では、赤ちゃんの便秘はどんな状態をいうのでしょうか  下記のような状態だと、もしかしたら便秘かもと思い、注意深く他の症状も観察してみましょう。 

水分が少ない便が出る 

・おなかがぼってりと膨れている(ガスが溜まっている可能性あり) 

・排便のときに苦しがる 

授乳量が少ない 

・いつも機嫌が悪い 

また、赤ちゃんの危険な便についても少しだけお話します。母子手帳に便の色のカラー写真がついています。 

そこに書いてあるような色の便が出た場合は、受診しましょう。 白っぽいまたはグレーがかかった色(胆道閉鎖症の可能性あり)、赤色(出血の可能性あり)などです。 

可能なら、写真を撮って医師に見せると参考になりますよ。 

 色、茶色、緑色などの便は大丈夫です。 

 2. 赤ちゃんの便秘の対処方法 

赤ちゃんの便秘の対処方法をいくつかお話します。 

① おなかのマッサージ 

おなかマッサージはこんな感じですが、手元が見えにくいですね。 

おへそを中心に時計回りにおなかのマッサージをするといいでしょう 。なぜ時計回りなのかというと、腸の走行がそのようになっているからです。直腸に向けてマッサージするイメージなので、時計回りにしてくださいね。 

そうっとマッサージするとくすぐったいだけなので、赤ちゃんの表情を見ながらある程度の圧をかけてください。 わかりにくい場合は、医師か看護師に確認してしましょう。 

 ② 足の運動 

足の運動はこんな感じです。

足の曲げ伸ばしをすると腸にも刺激がいって、腸の蠕動運動(便を直腸に運ぶ運動)を促します。赤ちゃんの足首辺りを持って膝をおなかにつけるように曲げ伸ばしするといいですね。自転車をこぐように回してもOKです。 

③ おなかを温める/冷やさない 

おなかを温めると腸の運動が促されます。やけどなどが心配な場合は、お風呂の後にマッサージをするといいですね。 

④ 綿棒浣腸 

綿棒にオリーブオイルかベビーオイルをつけて、短く持ち(綿がついている根本辺り)、綿がついている部分を肛門に入れたり出したりして刺激します。 

赤ちゃんが暴れて危ないときには、赤ちゃんを支える人と、綿棒で刺激する人で分担しましょう。 

⑤ 受診 

便秘が改善しない場合は、医師の診察を受けましょう。赤ちゃんによって、2-3日で解決したり1週間近くかかったりすることもあります。 

まとめ 

赤ちゃんのことは何でも心配になりますね。便秘といえども同じです。 自分でできることをやってみても改善せずに心配なときには、受診しましょう。または、かかりつけの小児科に電話で相談してみてもいいかもしれませんね。 

 

以下、転記不要 

【写真】 

 

足の運動はこんな感じです。 

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おなかのマッサージもこんな感じですが、手元が見えにくいですね。 

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