コロナウイルスが心配!でも子どもの予防接種は予定通り受けましょう

2020.06.08 赤ちゃんのあれこれ

コロナウイルスが蔓延して感染が気になりますね。病院に行くのを控えている人多いことでしょう。乳児健診や予防接種など、受けに行ってもいいのかどうか迷っている人もいるかもしれませんね。今回は、健診や予防接種など、病気ではないことで受診することについてどのように考えたらよいのか紹介します。

1.基本的に定期健診や予防接種は予定通りに受けましょう

基本的に、子どもの乳児健診や予防接種は予定通りに受けた方が良いとされています。日本小児学会では、乳幼児健診や予防接種を下記のように捉えています(参考文献1)。

・乳幼児健診は起こりやすい病気や問題を早めに発見して治療につなげること

 

・予防接種は感染症にかかる前に接種することが重要であること

このようなことから、子どもが受けられる状態であればが予定されている通りに受診することを奨励しています。しかし、地域によっては、乳児健診が中止や延期になっているところもあります。そのような地域は再開になったときに受けると良いでしょう。

健診などが行われている場合、 「3つの密」を避けるように工夫されていることでしょう。感染予防を徹底したうえで健診や予防接種を受けてください。3つの密は、最近メジャーになっていますが、大事なことなのでここでもう一度説明します。

下記のように、3つの密とは、人が換気が悪い場所に集まり、近くで話すことを指します。

【3つの密】

 

☑真近で会話する密接な場面

☑多数が集まる密集した場所

☑換気が悪く密閉された空間

子どもの健診や予防接種は、狭い待合室に子どもと付き添いの親が集まってしまうため、時間差で集合したり、人数制限をしたりして工夫されていることでしょう。

2.健診や予防接種を受ける側の注意

健診や予防接種を受ける側も感染予防に注意しなければなりません。

【受診する側の感染予防】

 

・マスクの装着

・手の消毒

・熱や咳などの症状がある場合は健診や予防接種は次の機会にする

・熱や咳などの症状があった場合、2週間ほどは自宅待機をして症状がないことを確認する

・付き添いは1人のみ

・受診中はできる限りおむつを替えない

・まっすぐ帰る

すべて基本的なことですが、継続するには難しい場合もあります。 できるだけ少ない人数で受診し、色々な場所に寄って帰らない方が良いでしょう

また、 排泄物から感染する可能性があるため、できるだけおむつを替えないほうが無難です。どうしても替える必要がある場合、トイレの後の手洗いや消毒を行い、おむつは密閉した袋に入れて持ち帰りましょう。受診する側も自分と他者への配慮を忘れずに行動できるといいですね。

3.2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険

マスクをしている子どもも多くいますが、2歳未満の子どものマスクは危険なことがあります。日本小児科医会では、下記の理由から2歳未満の子どもにマスクを使用するのはやめましょう」と声明を発表しています(参考文献2)。

【2歳未満の子どものマスクは危険だと考える理由】

 

・乳児の呼吸器の空気の通り道は狭いので、マスクは呼吸をしにくくさせ呼吸や心臓への負担になる

・マスクそのものや嘔吐吐物による窒息のリスクが高まる

・マスクによって熱がこもり熱中症のリスクが高まる

・顔色や口唇色、表情の変化など、体調異変への気づきが遅れるなど乳児に対する影響が心配

子どもの重症例が少ないこと、幼稚園や保育所での集団感染が少ないといった背景も関係しています。なお、 2歳以上の子どもが人と接するときには、マスクをおすすめします。

まとめ

コロナウイルスとの共存を考える時期に差し掛かっているかもしれません。まだまだ油断はできないので、感染予防対策を行いつつ、普段の生活を取り戻していきましょう。

【参考サイト】

1.日本小児科学会 「新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて」

http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=326

2.日本小児科医会「2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険!」

https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/2saimimann_20200525.pdf

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