鉄棒上達法(前回り編)

2020.06.05 幼児期のうんどう

みなさんこんにちは! 

 前回の記事では鉄棒の握り方について語りました。 

 鉄棒の握り方ってとっても大事で重要な事なんですよ!といった内容です。 

 今回は【実践編】!

 鉄棒に苦手意識を持っている子どもに対しての克服方法と、 鉄棒の基本技である「前回り」のコツを それぞれ3つのポイントに凝縮してご紹介します! 

この3つのポイントを子どもに伝えると、成長率がグン!っと上がります! 

 秋の運動会に向けて頑張っている子ども達、 それを支えて応援したい保護者の皆様必見です。 

 3つのポイントをお伝えする前に、 知っていただきたい事があります。 

 鉄棒に対する苦手意識を持っている子どもに鉄棒を教える時には、 注意が必要です! まずはここからお話します。とっても大事な事です! 

 唐突な質問ですが、 子ども達にとって、鉄棒ってどんな存在か考えたことはあ りますか?? 

 みなさん少し童心かえって考えてみていただきたいのですが、 子どもの頃、初めて鉄棒にチャレンジした時、 どんな感覚でしたか? また、鉄棒が苦手だった・・・と思っていた方、 何で苦手だと思っていましたか? 

 覚えてない方がほとんどだと思いますが、 おそらく最初は“恐怖”があったと思 います! だってよくよく考えてみてください・・・ 

棒を支点として回るなんて経験、子どもがしてきた事ありますか? おそらくないでしょう。 

なんなら大人になった今でも棒を支点に回るなんて経験、 鉄棒ぐらいしかないかも・・・と言う方も多いのではないでしょうか? それぐらい鉄棒って他の器械運動と比べても独特なんです。 

 身体全身が回る感覚の恐怖心をまずはなくしてあげないと技にうつる事は出来ません。 

 鉄棒が苦手・・・と思っている子ども達のほとんどが、 鉄棒に対する恐怖心を 抱いていると考えてもいいです。 

 鉄棒による回転は“非日常”!! 

普段では経験する事のない縦回転をするんですから、 「怖い」と思っても不思議ではありません! 

 ではそんな恐怖心はどこからくるのか?? それは、 

☑「鉄棒から落ちるかもしれない」 

☑「回転する感覚がわからない」 

という悩みがほとんどです。 

 恐怖心があっては躊躇が生まれ、結果自分の思い通りに身体を動かしたくても 動かすことが出来ず、上手くいかない事が多くなります。 

 では恐怖心を子どもから取り除くにはどうしたら・・・ 

 それは大人が鉄棒からもし手が離れてしまっても、 上手く回転できなくても落ちないような、 ケガをしないようなフォローをしてあげる必要があります。 

 つまり安心感をもって練習に取り組む事が出来るかどうかにかかってきます。 

 鉄棒を始める時、または新しい技にチャレンジする時には、 子どもが【安心 】をもって取り組む事が出来るかが大切です。 

これなら例え伝える側、大人が技を出来なかったとしても、 出来る事だと思います。 練習を始める前の大前提です。 これは鉄棒だけに限らず、どの種目、器械運動でも言える事になりますね! 

この事を踏まえたうえで次の前回り、逆上がりのポイントに行きたいと思います。 

  さて、先ほど【恐怖心】というワードついて触れましたが、 みなさんも良く知 る 前回り、逆上がり。 どちらが子どもにとって恐怖心が強いと思います か?? 

 

 

 

 

 

 

答えは【前回り】なんです!

 

以外じゃないですか?? 

難易度で見ると圧倒的に逆上がりです。 

 だけど恐怖心の面で見ると、前回りの方が怖さは勝るんです! この矛盾が中々難しい所・・・ そして鉄棒の面白い所でもあるのですが・・・ 

  何故前回りの方が怖いのか?? 

それは“視界”と関係してきます。 

人は常に地面に足をつけて生活しますし、移動します。 つまり人は地面に足がついている事に依存しているんです。 (ちょっと話が深すぎてどうなのかと思いますがついてきてください!) 

ここで想像してみてください! 

前回りと逆上がり、着地の時に地面が先に見えるのはどちらですか?? 

そうなんです!逆上がりなんです! 前回りは着地の時に視界に地面を捉える事は出来ません!  ここに子どもは怖さを感じます。 

じゃあ逆上がりから教えた方がいいの?? 

それは前回りから教えてあげてください!! 

何を伝えたいかと言うと、 前回りは一見すると鉄棒の基礎技のように感じますが、 子どもにとってはとっても難しく怖い技なんです。 この事を教え手が理解しているといないのとでは、子どもへの声かけに大きな差が出来てしますね!! 

 なので先ほどお伝えした安全に配慮する体制を整えてあげてください。 

では、前回りの3つにポイントについて解説します。 

 前回り3つの上達法!

☑その① 

しっかりと【支持】の姿勢から始める! 

支持とは写真のような腕を伸ばし、下腹部に鉄棒があたっていて、止まる状態をいいます。 

前回りはこの姿勢から!よくいきなり回ろうとする子がいますが、 それでは回転に勢いがつきすぎて、遠心力により手が離れてしまう事がありますので  しっかりと支持の体勢を取るようにしましょう。 

 ☑その② 

お腹の力を抜いて頭を下げてみよう! 前回りが出来ない子の特徴に身体に、 特に腹筋に力が入りすぎ頭が下がらない事があります。 

その場合は補助を入れてあげながら、ゆっくり頭が下せるように声をかけましょう。 まずは低い鉄棒からチャレンジすると怖さも半減します。感覚を身体でつかむまで補助をしてあげてください。 

☑ その③ 

最後は握っている手に力を入れて! 着地の時に手が離れたしまうのは手に力が入っていないから! お腹の力を抜いて回っているので、手の力も抜いてしまう子もいます。 

 

なので最後に手が離れ、鉄棒から落ちてしまう・・・ なんてことにならないためにも鉄棒は最後まで離さないよ!  伝えてあげましょう!! 

 この3つを子どもが意識出来るだけで、 上達のスピードが格段に上がりますよ。 

 今回の記事をまとめると、 

・子どもの鉄棒に対する苦手意識は【怖さ】からきている事が多い 

・恐怖心を取り除いてあげる事が成長の近道!! 

・前回りって子どもにとっては以外と難しい!! 

 慣れるまではしっかりフォローを!! 

 次回はさらにレベルアップして逆上がりの3つのコツをご紹介したいと思います。 

 では今回はこの辺で・・・ 

最後までご覧いただきありがとうございました。 

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