鉄棒の持ち方

2020.05.29 運動

みなさんこんにちは!

夏も半分が終わり、そろそろ運動会がちらほら

頭に浮かんでくる季節となりましたね。

子どもの運動会、とりわけ幼稚園、保育園での運動会で

よくみられるのが、鉄棒!

幼児クラスでは前回りや逆上がりをプログラムに入れている園をよく見ます。

先生達もこれぐらいの時期から熱心に子ども達に伝えたりするものなんです。

お母さん、お父さん達も頑張っている子どもの姿を見ると

手助けをしたくなりますよね!!

でも・・・

「鉄棒の何をどう教えたら・・・」

「私が出来ないから教え方が・・・」

これは私が園で勤めていて、保護者の皆様から本当によく言われる言葉の1つです!

確かに自分が出来ないのに教えるって中々難しいんです。

お手本を見せてあげる事が出来ないし、

でも出来る事はいっぱいあります。

今日はそんな 『鉄棒の何から教えるか?』にフォーカスしていきましょう!!

ではみなさん、子どもに鉄棒を教える時には、

まず何から教えますか??

私は子ども達にまず何を教えてあげるかと言うと、

☑【鉄棒の握り方を子どもに伝えます】

そんな所から??

って思われるかもしれないですけど、

鉄棒は握り方ひとつで、

力の入り具合が変わったり、安定感も変わってきます。

意外と大事なポイントですね!!

原点にして頂点です!!

ではどのよう伝えますか??

鉄棒の握り方には大きく分けて、2通り!

順手と逆手、

こちらはみなさんご存じかとは思いますが・・・

難しい技になると順逆手といって 右、順手 左、逆手といった

複雑な持ち方もあるのですが、今回それはおいといて・・・

持ち方は鉄棒の技によって様々な形に変化していきます。

では最初に鉄棒を触る子どもに伝えるべき持ち方は??

順序だてていくのであればオーソドックスな順手から!!

鉄棒の握り方の基本形です!

☑大人が握るとこんな感じ・・・

まぁごく普通の形ですよね。

でもでも子どもに何も言わずに鉄棒握らせてみてください!!

もしかしたらこんな形になっていませんか??

先ほどの大人の握り方とどこが違うか分かりますか??

そうです!親指が鉄棒にかかっていません!

鉄棒を握るというよりは、

鉄棒に手をかけているだけ・・・という状態です!

子どもが鉄棒をしている姿を見ると、

このような握り方をしている子が非常に多いです。

この握り方だと、回転技(前回りや逆上がり)の時に、

鉄棒から手が滑って転倒してしまう可能性があります!

みなさんのお子さんも一度確認してみてください!

もしかしたら握り方がこの形になっているかも!!

「うちの子、この握り方だわ!!」

「直さないと・・・」

ちょっと待ってください!!

実は子どもに関して見てみると、

この握り方の方が良い場合があるんです!

「どゆこと??」

「さっき危ないって言ったじゃん!!」

説明しましょう!!

確かに、親指がかかっていない握り方だと、

回転した際に、手が鉄棒から離れるリスクが高まります!

一昔前までは、この握り方を子どもがしていた時、

「親指を下にして、鉄棒を握るよ!」

伝えていました。

しかし今は少し変わってきています。

☑【特に強制して直す必要はないとされています】

それはなぜかと言うと、

子どもの手の大きさにあります。

子どもって手がまだまだ小さいですよね!!

鉄棒をイメージしてみてください!!

鉄棒って高さが違うのはたくさんあって、自分でチャレンジしたい高さが選べるけど、

【鉄棒の棒の太さって全部一緒じゃないですか??】

まさにここにポイントがあるのです!

子どもの手の大きさによっては、 親指を返さない方が、握りやすく、力が入りやすい事があるのです。

なので、無理に矯正する必要はなく、あえて子どもが握りやすい持ち方でやらせるのは間違ってはいないのです。

手の大きさが成長してからでも、親指を返した持ち方に移行するのは遅くはありません!

ただ、今後様々な技を体得していくうえでは、しっかりと親指を返した方が何かと都合が良いのも事実ですので、子どもが鉄棒に慣れたタイミングを

見計らってから、持ち方について声をかけ、

徐々に慣らしていきましょう!

参考までに・・・

私の経験ですと、幼稚園児、保育園児くらいまでは親指をかえさなくても、大丈夫だと思います。

まだ手が小さく、鉄棒を無理に握ろうとすると、かえって力が入りにくいと思います。

小学生くらいになったら、しっかり握れるくらい手が大きくなっていると思うの で、親指をかえす握り方を伝えてあげましょう。

鉄棒の握り方・・・意外と奥が深く、ここをしっかり踏んでから、

鉄棒の技に取り組むと成長率が劇的に変化します!

これは今まで子ども達を運動指導してきた経験上間違いないと思っています。

どうしても鉄棒って技だけに目が行きがちなのですが、

【握り方】という基礎を子どもが体得しているかが大事ですね。

いかがでしたか??

子ども達の鉄棒練習に付き合ってあげる時、ぜひ気にしてみてください!

握り方ひとつの改善で、成長に変化が起きるかもしれませんよ!

次回は鉄棒の続編で、《鉄棒 前回りのコツ》をお伝えしたいと思います。

では今回はこの辺で・・・

最後までご覧いただきありがとうございました。

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