元気チャージ!!今月のおいしい食材【9月】
2019.09.24 食育9月とはいえ、まだまだ残暑が厳しい毎日ですが、それでも少しずつ朝夕が過ごしやすくなってきたのを感じますね。
もうすぐやってくる秋本番!!秋はおいしいものがたくさんです。
そして!!秋の代名詞ともいえる食材といえば「サンマ」ですね。近年は、その年の水揚げ量によって「旬なのに安くない!!」なんて年もありますが、今年はどうなるでしょうか…?
ここでは、今が旬!サンマのあれこれを学んでいきましょう。
これを知ったらいつもよりももっとおいしくサンマが食べられるかもしれません!!
おいしいサンマの見分け方
サンマを選ぶ際のポイントは…
◎小顔なもの
つまり、頭に対して体のボリュームがあるもの(体格がよいもの)ということです。
◎おなかが硬いもの
サンマに限らず、魚は内臓から鮮度が落ちていくためです。
◎白目が濁っていないもの
これは、鮮度を見分けるポイントとして一般的なものですね。
このポイントを参考に、ぜひおいしいサンマを見つけてみてくださいね!!
サンマの栄養
サンマは、いわゆる「青背」の魚です。イワシやサバなんかも仲間です。
青背の魚はご存知の方も多いかと思いますが、「ドコサヘキサエン酸(DHA)」と、もう1つ、「エイコサペンタエン酸(EPA)」という脂肪酸が豊富です。
DHAは、脳や神経伝達に深く関わっていることが明らかになっています。
ある研究によると、乳幼児期に充分なDHAを摂取していた子供は、そうでない子供よりも知能指数が高かったという報告もあるんですよ。
「魚を食べると頭がよくなる!!」というのは、こういうことなんですね!!
もちろん、子供だけではなく、大人にもDHAは有効で、アルツハイマー病などの脳神経系の病気の予防が期待できます。
また、血液をサラサラにし、動脈硬化を予防するという働きもありますので、大人も子供も積極的に摂りたいものです。
子供の食卓と魚
サンマをはじめとした青背の魚が体や脳の健康に重要であるにも関わらず、近年では「魚が苦手」という子供が増えてきているようです。
その中でも多い理由が、「骨があるから食べられない」というもの…
乳幼児なら仕方のないことですが、小中学生でもこの傾向は強いようです。
給食で骨ありの魚をだすと、全く口をつけない子、少しつついた感じの子、ぐしゃぐしゃにしてしまっている子、中には、担任の先生に骨を取ってほしいともっていく子までいるとか…
家庭の食卓ではどうでしょうか?
魚は、肉類などと比べて、
手間がかかる
汚れやすい
その上食べにくい
という点から、食卓に出すのが面倒だと感じる人も少なくないようです。
また、子供が食べないから出さないという家庭も…
確かに、手間暇かけて出したものを子供が大して口をつけないのは、がっかりするものですよね。
でも、だからといって控えてしまうと、いつまで経っても魚が苦手のままになってしまいます。
魚も生き物ですから、骨があって当然!!
小さいうちは骨を取って食べるのは無理ですが、ある程度の年齢になったら、定期的に骨のある魚に挑戦する機会を作りましょう。
始めは手伝ってあげながらでも構いません。一緒に食事をする大人がお手本をみせてあげるといいですね。
最近では、「ファストフィッシュ」といって、骨取りの魚も出回っています。
これには賛否両論あるようですが、私個人としては、魚を食べる機会を増やす手段としては有効だと思います。
ただし、それだけに偏らないこと。
自然のままの魚と加工済みの魚をうまく使い分けるようにすれば、魚を食べる機会は確実に増え、子供の苦手克服につながると思います。
サンマの簡単!おいしい焼き方
では、最後に、フライパンでできる、サンマの上手な焼き方をご紹介します!!
片付けが面倒な魚焼きグリルを使わなくても、おいしくジューシーなサンマの塩焼きができちゃいます!!ぜひ、参考にしてみてください!!
まずは、「塩振り」
サンマの塩振りのポイントは…
◎振りかけたら、手でなじませるように軽く塗り込む
塩をしっかりと振ることで、皮がパリッと焼きあがります。
簡単なので、子供と一緒に作業してみるのもいいですね。調理を通し、食材に親しむことで、苦手意識が少なくなる場合もあります。
そして、「焼き」
フライパンでの焼き方のポイントは…
◎「中火~弱火」で片7〜8分を目安にじっくり焼く
フライパンは、グリルと違い、中まで熱が通りにくく、表面だけが焦げやすいので、焦らずじっくり焼くことがポイントです。
焼き終わったら、ホイルシートを捨てるだけなので、ラクチンです!!
旬の食材を知ることで、おいしく栄養豊富な食卓を整えることができます。
青背の魚の代表・サンマが旬を迎えているこの秋に、親子でおいしいサンマを食べて、体にも頭にも元気をチャージしましょう!!