モンテッソーリモビール

 生まれたばかりの赤ちゃんは、ただ寝ているだけだから、寝かせておけばよい。 

と思っているお父さん、お母さんは多いですよね。 

ところが、それは大きな間違いで、赤ちゃんは多くのことを寝ながら吸収しています。 

モンテッソーリ教育では、この眠っている時間も無駄にしません。 

天井を見上げるだけでなく、赤ちゃんによい刺激を与えるのです。 

では、 どのようにして寝ている赤ちゃんにモンテッソーリ教育を与えるのでしょうか。 

モビール

生まれたばかりの赤ちゃんは寝がえりをうつことができません。 

そこで、天井からモビールを吊るします。 

ゆらゆら揺れるモビールは、赤ちゃんの視覚に影響を与えます。 

モビールは成長に合わせて4点あります。 

ムナリモビール

ムナリモビールを考案したのは意外にも絵本作家です。 

このモビールは絵本作家ブルーノ・ムナリから名づけられました。 

白黒で出来たモビールです。 

なぜ白黒なのか？もっと明るい色のほうがよいのでは？と思われがちですが、最初のモビールが白黒なのには理由があります。 

生後間もない赤ちゃんは色彩がはっきり見えていません。まるで白黒のモノトーンのように世界が見えています。 

白黒の幾何学模様でできています。ゆらゆらと揺れる幾何学模様が赤ちゃんに刺激を与えます。 

八面体モビール

光沢素材の紙で作られた八面体のモビールは2か月から3か月の赤ちゃんにおすすめです。 

窓辺に吊るすと日の光が反射をして、部屋の壁の色も変わり、とてもきれいです。 

この時期に光の反射による色の違いを認識できるのも赤ちゃんの脳の発達には、とても良い刺激となります。 

八面体モビールを眺めたり、壁に映る色彩を眺めたり・・幸せでゆったりとした時間が流れることでしょう。 

ダンサーモビール

こちらも2か月から3か月お赤ちゃんにピッタリです。 

人間がダンスをしている形の紙で制作されたモビールです。 

ムナリモビールと同じく白黒で出来ていますが、体の一部分主に手の部分が光沢の色彩豊かな素材で作られています。 

赤ちゃんが首を大きく動かす時期なので、それをますます成長させるためにひらひらと動くモビールを使用します。 

ゴッビモビール

同様に2か月から3か月の赤ちゃんに使用します。 

絹糸が巻き付けられた球体。色はグラデーションで出来ています。 

赤ちゃんははじめに濃い色から目にし、次第に淡い色へと目線を動かしていきます。 

こちらも、頭や目を大きく動かすようになる赤ちゃんにはピッタリです。 

まとめ

いかがでしたか？モンテッソーリ教育には赤ちゃんのための教育方法と教具がしっかり用意されています。 

私たち日本人は、モビールと聞くとゆらゆら揺れるではなくて、からから激しく回り、音楽が流れる騒々しいメリーを想像しませんか？ 

実は、あの昔ながらのメリーは、赤ちゃんの成長に全く合っていないことがモンテッソーリのモビール紹介から理解をすることができるでしょう。モンテッソーリの教具はすべてが緻密にできているのです。 

そして、生れてからすぐにモンテッソーリ活動に取り組むことが出来ます。 

モビールの4種類は、お母さん、お父さんの手作りも可能です。もちろんモンテッソーリの各サイトから購入をすることもできます。 

赤ちゃんが、まだお腹の中にいるときに、ご夫婦で手作りをし、赤ちゃんを迎え入れるのもよいですね。 

ぜひ、これから生まれる赤ちゃんのために夫婦で共同作業をしてみましょう！