シュタイナーとモンテッソーリ徹底比較!
2020.11.25 モンテッソーリ教育
いま話題のシュタイナーとモンテッソーリ。いずれの教育法も幼稚園や保育園で導入をしています。自分の子どもには、どちらの教育がよい?名前はよく聞くけど一体どういう特徴があるの?などの疑問にお答えします。
・モンテッソーリ教育とは
イタリアの女性医学博士マリア・モンテッソーリが考案した教育法です。
子どもは自由に教具を選び「おしごと」をします。
縫いさし、はさみ、洗濯、野菜切りなど日常の活動や言語、感覚、数、文化などの様々な仕事が知的好奇心を養います。
・シュタイナー教育とは
オーストリアの哲学者ルドルフ・シュタイナー博士によって提唱された教育法。
「からだ」「こころ」「あたま」を調和させることを重視しています。
テレビ、CD、ビデオ、キャラクターは排除。ピンク色のカーテン、木の玩具など環境にこだわり手足をたくさん動かします。子どもは自由に玩具で遊びます。
文字や数は与えません。
・モンテッソーリ教育とシュタイナー教育。それぞれのメリット・デメリット
モンテッソーリ教育は、子どもの活動をすべて「仕事」と捉えていますがシュタイナー教育は「遊び」としています。
どちらも自己選択ということは変わらないので、自分の意志決定で園生活を過ごすことができます。「自立」した人間に育つことは間違いないです。
実体験を通して学ぶこともどちらも同じです。シュタイナー教育では農業体験なども行っています。手先を使うこともどちらにも共通しています。
子どもは自由にお仕事を選び活動をするので、自立心が芽生えます。一方、自己選択活動が主であったので、小学校に進学をした際に、先生主導の授業に抵抗感を持つこともあります。
お仕事のやり方はすべて決まっています。物の置き場所、使い方など。
つまり、自由に仕事を選択できますが、使い方は、やり方を遵守しなければなりません。
モンテッソーリ教育では、これらを「規律のある自由」と定義しています。
しかし、そのことで、モンテッソーリ教育は「真の自由ではない」と賛否両論の意見もあります。
整えられた美しい環境の中で子どもは安心してゆったりと過ごすことができます。
子どもが自由に手先を使った遊びをしている中で先生は編み物をしていたりと、日々異世界のような空間です。 現代社会において、テレビ、CDなどのメディア排除は非常に難しいので、幼稚園や保育園の中だけでもメディアの排除をし、子どもの内面を育てる教育は必要なのかもしれませんが、家庭内でもある程度メディアを控えることが可能な方でないと、お子様を入園させることは難しいのではないでしょうか。
自宅で当たり前のようにテレビがついている環境で、園に入るとそれがない。子どもの会話の中にテレビのことやキャラクターが出てくることも良しとはしないです。
このような環境に適応できる子供でないと難しいと想像できます。
シュタイナー教育の人形には目など顔がありません。目、鼻、口など顔は自分で想像するのです。あらかじめ目、鼻、口が描かれていると想像する心が育たないからです。
・まとめ
それぞれのメリット・デメリットを比較してわかること。シュタイナー教育は遊びと創造(想像)でありますが、モンテッソーリ教育は現実の実体験を通しての仕事です。同じ自由保育でも自由のアプローチの仕方が大きく異なります。
これは各ご家庭の考え方にもよりますので、実際に園を見学してから決めるとよいでしょう。どちらにもいえることは自己選択がメインなので自立のできる大人になることです。
規律のある事由により現実社会でリーダーシップを発揮するモンテッソーリ教育か・・
自由な発想で物事を考える芸術肌のシュタイナー教育か・・。
どちらも魅力的な教育であることは間違いないです。