今から身につけておきたいテーブルマナー【基本編】
2020.10.05 食育「テーブルマナー」と聞いて、どのようなイメージが思い浮かぶでしょうか?
堅苦しい?難しい?緊張する?よくわからない?…
家庭の食卓ではあまり意識しないことも、実はマナーに反していたなんてことも少なくありません。
このように、大人でさえちょっと自信の持てないテーブルマナーを、子供に教えるのはなかなか難しいものですよね。
でも、やっぱりテーブルマナーって大事なんです!!
テーブルマナーは、一緒に食事する人と楽しく気持ちよく食事をするためのルールだからです。
子供の頃からテーブルマナーを学ぶことは、将来、様々なシーンで食事をするようになるであろう子供たちのための大切な食育の一環です。
細かいテーブルマナーはまた別の機会にご説明するとして…
まずは、子供のうちから身につけておきたい8つの基本的なテーブルマナーをお話します。
■テーブルマナーの基本
保育園や幼稚園、小学校などでは、給食前には手洗いをする場合が多いと思います。
手を清潔にしてから食事をすることは、食中毒などの予防にもなります。食事に対する衛生面への配慮も大切なマナーです。
食前食後の挨拶は、食材や携わってくれた人々への感謝を意味します。
小さいうちは、まだ上手に言えなくても、 手を合わせるということから習慣づけていくとよいですね。
小さいうちは、食事以外に気を取られがち。突然テーブルから離れて、フラフラしてしまうことも…。
食事中に立ち歩いたりバタバタすると、床のホコリが舞い上がり、食事に入ってしまうため、どうしてもの場合を除いては控えたいものです。
テーブルから離れるのは「「ごちそうさま」をしてから」ということを教えてあげましょう。
猫背、肘付き、よそ見などをしての食事は一緒に食事をしていてあまり気持ちの良いものではありません。
そればかりではなく、食べたものの消化吸収も悪くなってしまいます。
姿勢は、大きくなってから正そうと思ってすぐ正せるものではありません。
癖になってしまう前に、小さいうちから正しい姿勢で食事をする習慣を身につけましょう。
口に入れたものを「くちゃくちゃ」音を立てて食べるのは、気持ちの良いものではありませんね。
また、必要以上に食器を「かちゃかちゃ」させる音も耳につくものです。
子供には、「口を閉じてもぐもぐしようね」「お皿は静かに大事に使おうね」などと様子を見ながら声掛けをしてあげるとよいでしょう。
大人でも時々見かけますが…説明するまでもなく、口の中の食べ物を見せながら会話するのは、同席している人に大変な不快感を与えてしまいます。
食事をしながら、楽しく会話するのは大変よいことなのですが、口に食べ物が入っている時には、きちんと飲み込んでから話すのがマナーです。
子供は、話が盛り上がったりすると、つい食べながらおしゃべりしてしまいがちですが、きちんと飲み込んでから話すよう、その都度教えるようにしましょう。
和食では、ご飯茶碗や汁椀は箸と反対の手で持つのがマナーです。
テーブルに置いたままだと、食べこぼしやすく、食べる姿勢も崩れてしまい、いわゆる「犬食い」と呼ばれる格好の悪い食べ姿になってしまいます。
手が小さくて持てない場合には、茶碗に手を添える習慣をつけましょう。
せっかくの楽しい食事も、好き嫌いが多く、残してばかりでは、雰囲気が悪くなってしまいます。
また、食べ物を粗末にすることにも…
子供のうちは、ある程度の好き嫌いは仕方のないことですが、毎日の食卓の中で、嫌いな食べ物も克服できるように努力していきましょう。
■テーブルマナーを学ぶ環境づくり
子供の頃から習慣づけておくべき基本的なテーブルマナーをお話してきましたが、テーブルマナーを学ぶには、環境もとても重要です!!
子供は、ちょっとしたことで集中力が途切れてしまいます。
食事の際には、テレビは消し、おもちゃなども目に入らない場所に片付け、食事に集中できる環境にしましょう。
テーブルマナーを教えようとするあまり、細かいことまでいちいち口を出してしまうと、子供にとって、食事の時間が苦痛になってしまう場合も…。
一度で完璧にできないのは当然です。長い目で見ていきましょう。
「子は親の背中を見て育つ」といわれるように、子供は親のすることをよ~く見ています。
ですから、口であれこれ言って聞かせるだけではなく、一緒に食事をする親や家族がよいお手本となるよう心がけましょう。
今回挙げた基本のテーブルマナーは、何気ないことではありますが、子供の頃から習慣として身についているかいないかで大きく変わってきます。
子供たちが大人になってから、テーブルマナーで困ることのないよう、恥ずかしい思いをしないよう、今から少しずつ身につけられればよいですね。