【事故予防・第2弾】子どもの動きが活発になった!事故予防ってどうしたらいいの?〜1歳までの具体的な事故例と対策〜 

2020.09.30 赤ちゃんのあれこれ

第1弾では、子どもは色々なものに興味を持ち、大人が思いもよらない行動をすることをお話しました。第2弾では、生後5ヶ月〜1歳未満の発達状態と事故の例と予防策について具体的に紹介しますので、ぜひ参考にして下さいね。 

1. 生後5ヶ月〜1歳未満の発達 

赤ちゃんは、生後4ヶ月になると首がすわり、動くものを目で追ったり寝返りをしたりできるようになります。 あやすをと声を出して笑ったり、両手を顔の前に持ってきて遊ぶことが多くなり、おもちゃを与えたくなる時期です。見たものに手を出したり、口の中にものを入れたりもします。また、寝返りができるため視界が広がり、行動範囲も広がってきます。 

 

次の表に子どもができることとできないことをまとめました。 

 

子どもができること  6〜7ヶ月  ・行動範囲が広がり、色々なものを掴んだり開けたりできる 

・興味を持ったものに向かって自分で動くことができ、手にしたものを何でも口に入れる 

6〜8ヶ月  ・1人で座れる 
9〜10ヶ月  ・はいはいやつかまり立ちができる 
子どもにはできないこと  6ヶ月〜1歳未満  ・自由に体を動かして移動することはできない 

・危険があっても逃げたり避けたりできない 

・高いところへよじ登っても降りることができない 

・親の言葉をはっきりとは理解できない 

 

2. 生後5ヶ月〜1歳未満の具体的な事故例と予防策 

ここでは、具体的な事故の例とその予防策をまとめましたので、参考にして下さいね。 

赤ちゃんがおすわりしたら、その目線で部屋を眺めてみて下さい。また、ハイハイができるようになったら、一緒にハイハイをして赤ちゃんの世界を覗いてみてください。 

 

そうすると、普段上から見ているものが赤ちゃんの目線で見えるようになり、赤ちゃんが「これはなんだろう」と興味を持ちそうなものが見えてくるかもしれません。次に赤ちゃんが触って危ないものは、高いところに置いたり触ったりしないように工夫することができるでしょう。 

 

事故の例  予防策 
【ベビーベッド】 

・柔らかい布団でうつぶせ寝をしていたら窒息した 

・よだれかけの紐が首に巻き付いた 

・うつぶせに寝かせない 

・首にはよだれかけやお守りなどをかけない 

・ベッドの中にものを置かない 

・固めの布団を使用する 

【リビングで】 

・ベッドやソファから転落した 

・電気コードが首に巻き付いた 

・タバコの吸い殻を食べた 

・ストーブに触ってやけどした 

・ドアの蝶番に手をはさみ、指を骨折した 

・電気コンセントにハサミやピンを入れて感電した 

・テーブルや棚の角で頭を打った 

・バランスが悪く後ろ向きにひっくり返った 

・直径39mmより小さいものは赤ちゃんの口の中に入る。誤飲のおそれがあるため、子どもの手が届かないように床面から1m以上の高さのところに片付ける 

・はさみやペンなどの尖ったものは高い場所に置く 

・コンセントカバーを利用する 

・ドアストッパーを利用する 

・家具の角を保護する 

・床にマットなどを敷く 

【浴室】 

・浴室で母親がうたた寝して子どもが溺れた 

・母親が洗髪中に浴槽で溺れた 

・浴槽の残り湯で溺れた 

・子どもの体を洗っているときに持ち上げたら手が滑って落とした 

・溺れることが多い場所であるため、浴室のドアに鍵をかける 

・入浴中は赤ちゃんから目を離さない 

・浮き輪などを過信しない 

【階段】 

・階段から転落した 

・歩行器で階段から転落した 

・階段には柵を取り付ける 

 

【洗面所やトイレで】 

・洗濯物に絡まって窒息した 

・洗面台に収納してあった洗剤を飲んだ 

・動いている洗濯機の中を覗いて転落し溺れた 

・便器を覗き込んでいて顔を突っ込んで溺れた 

・トイレや洗面所のドア、収納場所のドアが開かないように工夫する 

・洗濯機の中には水を貯めておかない 

・トイレの蓋を閉める 

・洗剤などは手が届かない場所に置く 

 

 

3. まとめ 

いかがでしたか。 

1歳未満の赤ちゃんの発達状態と事故の例と予防策について具体的に紹介しました。第3弾では、1〜2歳から3〜4歳未満の歩き回る時期についての発達状態と事故の例と予防策についてお話します。 

 

 

 

 

【参考文献】 

「子どもの事故予防と応急手当マニュアル」公益財団法人母子衛生研究会 

 

 

 

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