【事故予防・第1弾】子どもの動きが活発になった!事故予防ってどうしたらいいの?〜まずは子どもの特性を知ろう〜
2020.09.23 赤ちゃんのあれこれ子どもは大きくなってくると、動き始めて危ないため親は怪我をしないかと心配になりますね。今回は3回にわたって子どもの事故予防についてお話します。
第1弾では子どもの身体や心の特性、第2弾では
1歳未満の赤ちゃんの発達状態と事故の例と予防策、第3弾では、1〜2歳から3〜4歳未満の動く時期についての発達状態と事故の例と予防策について紹介します。子ども特性を知って、不慮の事故を予防しましょう。
1. 子どもの特性
子どもは身体の特性と心の特性があります。知っておくと危険を避けることができるためご紹介します。
子どもは発達途中で、どんどんと色々なことができるようになります。しかし、運動能力が高まっていく一方で判断力が追いつかないのが特徴です。ハイハイや独り歩きができるようになると、手も色々なものがつかめるようになります。また、走ることができるようになると、道路への飛び出しも危険です。子どもは、大人が思いもよらない行動を取ることがあり、それが不慮の事故につながります。
子どもは、周囲とのやり取りを通して発達し、社会性を身につけていきます。何にでも興味を持ち、自分で試してみたいのです。 たくさんの経験をしながら、自分でできることやできないこと、楽しいことなどを実体験していきます。その中では、危ないことも出てきます。しかし、行動がどのような結果に結びつくかは、まだ予測したり判断したりできません。また、記憶が定着しないため、痛い思いをしたり危ないと言われても忘れてしまうのです。ひとつひとつ親が繰り返し教えていくことが大切です。
2. 子どもの興味
子どもは何でも自分で触ってみたり試してみたりしたいものです。家の中にもたくさんの未知のものが詰まっています。でも危ないこともありますね。例えば、子どもはどのようなものに好奇心を持っているのか紹介しますね。
何でも口にれたり、なめて味を確かめたくなります。食べるものと食べられないものの区別がついていません。 赤ちゃんの頃は、手や目でものを確認するように口の中に入れて、硬さや味、舌触りなどを確かめます。
タバコやライターなど、親が触っているものには興味津々です。口にくわえているのを見ると自分でもやってみたくなります 。タバコをむしり、葉を食べてしまうこともあります。ライターをつけるにはある程度の力が必要なため火をつけることは難しいですが、触らないにこしたことはありませんね。
子どもはにおいにも敏感です。いいにおいのものが大好きです。化粧品や洗剤などいいにおいがするものが増えています。また色もカラフルな洗剤もありますね。「何だろう?」と思って口に入れてしまうかもしれません。
子どもの視野は大人よりもずっと狭く、足元に障害物があっても見えません。段差なども見えにくいためつまづくこともあります。反対に、目線よりも上も見えづらいため頭を打つこともあるでしょう。左右の視野も狭く、前を見ていると横方向は見えていないと考えましょう。 注目しているもの以外は、見えていないのです。
水は手触りも動きも音も不思議なものです。触ってみたいという気持ちを押さえることができません。プールなどを覗き込んでいると子どもは頭が重くバランスが不安定なので、落ちてしまうこともありますよ。
子どもは湯気にも興味があります。ゆらゆらと動いて消える湯気を触ってみたいと思い、手を出してしまいます。熱いことは知らないため怖いもの知らずなところがあります。
友達やボールなどを追いかけて道路に飛び出してしまうこともあります。追いかけているものしか見えず、周りを見ていないことが多いです。
3. まとめ
いかがでしたか?
知っていることも多かったかもしれません。でも、大人がこんなことはしないだろうと思うようなことも、子どもとっては興味をそそることかもしれないため、十分に気をつける必要があります。第2弾では、実際にどの年齢にどのような事故が多いのか紹介していきます。
【参考文献】
「子どもの事故予防と応急手当マニュアル」公益財団法人母子衛生研究会