【子どもとメディア・第1弾】どうやって付き合う?子どもとメディア
2020.09.02 赤ちゃんのあれこれ育児をしていて何かわからないことがあると、インターネットで調べるとすぐに答えが見つけ出せて便利ですねよ。現在、たくさんの育児に関するコンテンツが公開されています。また、買い物やSNSでの交流など、スマートフォンひとつあれば、簡単に目的が達成できます。
では、子どもにとってこのメディアとの関わりはどのように考えていけばよいのでしょうか。 今回は2回にわたって、子どものメディアとのかかわりについてお話します。
1. 育児中の親がインターネットにはまりやすいわけは?
育児中の親だけがインターネットにはまっているわけではありませんが、子育て中だからこそ利用が促進される背景があります。
現代では、レシピ検索や買い物など、オンラインで完結するサービスが増え、便利に利用できるようになっています。子どもがいると、短時間で調べることができるインターネットは簡単で便利なツールです。
「育児に迷ったらとりあえずネットで調べる」という親御さんが多いですね。調べること自体は悪いことではありません。子どものために自分はどうしたらよいかを判断していくのに、何かの材料がほしいと思うのことは当然です。便利に利用できる育児情報のコンテンツがたくさんあります。
ただ、すべてが正しいとは言えないのが難点であることは知っておいて頂きたいポイントです。
あることを調べていたら、目につくところに興味をひくコンテンツのタイトルが出てきてどんどん見てしまうということもよくありますね。それにはまってしまうと、すマートフォンから目が離せなくてなってしまう可能性があります。
SNSなどでは、家にいても仲間と交流できるメリットがあります。知っている人や知らない人、どちらも気軽に交流できますね。ストレスを吐き出すとそれに返事をしてくれることもあるでしょう。癒やされる時間が持てることも否定しません。しかし、仮想の場所での発散だということを理解しておきましょう。仮想と現実の区別がきちんをついている上で利用し、現実の生活や子育てに向き合うことが重要です。
自分が利用したいと思ったときに、いつでも利用できることが大きなメリットですね。育児の合間にちょっと利用できるし、忙しい時は見なくてもいいですね。育児は一つひとつがまとまった時間を要するものもありますが、おむつの交換、授乳、沐浴など、細切れなお世話もあります。その合間にちょっと利用したいというときに、とても便利なツールです。
2. 親がインターネットを見ているとき
親がパソコンやスマートフォンでインターネットを利用しているときは、子どものことを見ていませんね。画面を見ています。ちょこちょこ子どもの様子を見ているという人もいるでしょう。しかし、親がインターネットで検索したりコンテンツを読んでいるときには、子どもから視線は外れています。
子どもが要求したときには反応しているし、子どもも動画やテレビを見て喜んでいるという声もあります。
インターネットを使用してはいけないということではないのです。
その間は子どものことを見ていないということを理解しておいてほしいのです。
3. インターネットの危険を知っておく
幼い子どもがいる家庭の場合、子どもが一人でも複数でも、気軽に親の都合で出掛けたり親のリラックスの時間をとることは難しいですね。外とのつながりや情報の収集もなかなかうまくいきません。親のリラックスタイムや気分転換にスマートフォンを見ていることもあるでしょう。
自分の時間を持つことはとても大事です。
それを否定しているのではありません。
現代では、インターネットやテレビなどのメディアを一切見ない、子どもにも見せないということは難しいと思います。子どもにメディアを長時間見せることの危険、親がメディアを見すぎて子どもを見ないことの危険を知った上で、効果的に利用することが大切ではないかと思います。
第2弾では、メディアの子どもへの影響とどのようにメディアと付き合っていくかを考えてみましょう。
【参考文献】
日本小児科医会 「子どもとメディア委員会」
https://www.jpa-web.org/about/organization_chart/cm_committee.html