子供のおやつのお話

2020.07.27 食育

子供にとって「おやつ」は毎日の楽しみの1つ。でも、 子供におやつを与える時に、おやつの内容や量に悩んでしまったことありませんか?

肥満や虫歯などの原因になるイメージも強いおやつですが、本当はそんなことはないんです‼

正しいおやつの知識をもてば、子供の成長にとても有効なおやつ‼

今回は、子供のおやつのあれこれについてお話していきます。

**そもそも「おやつ」とは…**

具体的な内容に入る前に、おやつの始まりについてお話します。

「おやつ」は朝・昼・夕の食事の間に摂られるいわゆる「間食」ですが、なぜ「おやつ」と呼ばれるようになったのでしょうか。

一説によると、1日2食が一般的だった江戸時代に、和時計の時刻で「八つ時」、現在の午後2時~3時頃にこ小昼という間食を摂っていました。1日3食となった現在でもこの習慣の名残が残っており、八つ時から「おやつ」が派生したとされています。

今では、子供たちがお菓子を食べてよい時間というイメージがありますが、元々は一種の食事としての面が強かったというわけです。

**おやつを食べる意義**

おやつ=お菓子というイメージが強く、実際におやつにお菓子を与える家庭がほとんどだと思います。

もちろん、それも間違いではありませんが、子供にとってのおやつには発育上の大切な意義もあるのです。

子供の胃袋は、まだとても小さいため、一度の食事でたくさんの量を食べることができません。

また、集中力も持続しないため、食事を途中で切り上げてしまうという場合もあります。

しかし、子供たちの体は成長するためにたくさんの栄養が必要です。そのため、 3回の食事で補えない栄養をそれぞれの食事の間(10時と3時)に摂る目的でおやつが必要となるわけです。

**理想のおやつとは**

おやつには足りない栄養を補う目的があるとお話しました。では、どのようなおやつが子供たちの体にとって理想なのでしょうか?

☑・おにぎり…エネルギー源としてしっかり摂りたいごはん。手で持って食べることができるおにぎりはおやつにぴったりです。

中身に鮭やこんぶなどを入れると、さらに栄養たっぷりになります

我が家では子供たちの好きなミートボールや卵焼き、ソーセージなんかもおにぎりにすることもあり、大人気です。

・乳製品…骨や歯を強くするために必要なカルシウムを多く含む乳製品。ヨーグルトやチーズ、牛乳などを使ったもおやつに おすすめです。

ヨーグルトであれば、バナナやイチゴ、フルーツ缶などをあわせてフルーツヨーグルトにすると、ビタミンも一緒に補給できます

チーズは色々種類があるので、子供が好むものを選べばよいと思いますが、チーズトーストやホットサンドなどパンと一緒にすると腹持ちもよくなります。

・フルーツ…バナナやみかんなどのフルーツ類はビタミンや食物繊維の補給におすすめのおやつです。

暑い時期などは、スイカなど水分の多いフルーツにを選ぶと水分補給にもなります。(熱中症対策には塩をちょっとかけるのがポイント!)

☑・いも類…じゃがいもやさつまいもは蒸しただけでもおいしくておなかいっぱいになるおやつになります。

エネルギー源となる炭水化物、ビタミン、食物繊維などを補うことができるのでおすすめです。

**おやつの実情**

理想のおやつをいくつかご紹介しましたが、毎日理想通りのおやつタイムができる家庭は少数だと思います。

1日の中でおやつは子供の大きな楽しみであり、お菓子が食べられるのを楽しみにしている子供がほとんどではないでしょうか。

チョコレートやスナック、アイスクリーム…おやつの定番ですよね。

糖分や脂肪分…虫歯のリスク…親としては気になるところですが、ルールを決めればおやつとして食べても問題はありません。

例えば、1回に食べる量を決める、飲み物はお茶やお水、牛乳にする、食べた後は歯を磨くなど。

そして、余裕がある時には先に挙げたおにぎりなどををおやつにする日も決めておくといいかもしれませんね。

**おやつは心の栄養補給源でもある**

おやつは栄養の補給に加えて、心の栄養補給源ともいわれています。

栄養補給という理想も大切ではあるのですが、子供たちが楽しい・おいしいおやつタイムを過ごすことも同じくらい大切だと思います。

時間がある時には、ぜひ子供たちとおしゃべりしながら一緒におやつタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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