【虫歯の話・第2弾】 虫歯が心配!どうやって予防したらいいの?〜おやつと虫歯編〜
2020.07.22 赤ちゃんのあれこれ子どもの虫歯はいつになっても気になるものですね。
先日は、「母乳と虫歯」についてお話しました。
母乳を与えているだけでは、虫歯の原因にはならないということをお伝えしました。
でも、赤ちゃんは離乳食が始まってある程度進むと、おやつを食べるようになります。
この「おやつ」という響きに注意が必要なのですが、まず「子どものおやつ」とは何かということから説明していきます。
そして、「おやつと虫歯予防」についてお話します。
離乳食はだいたい5-6ヶ月から始まります。
1回食、2回食、3回食と回数が増えていきます。
3回食に進むのは、およそ9ヶ月頃が多いでしょう。
この頃は、3回の食事をしていても母乳かミルクを飲んでいます。
3回食も定着して1歳前後になると、「おやつ」を与えると書かれている本がたくさんあります。
子どものおやつは、「補完食」ともいわれ、3回の食事でまかないきれないエネルギーや栄養分を補うものとされています。
そのため、この頃のおやつは、小さなおにぎりやパンなどの炭水化物、チーズなどの乳製品(タンパク質)、果物(ビタミン類) というような食事にもなりうるものを与えると良いとされています。
かぼちゃやさつまいも、バナナなどの甘い味のするものだと、子どもも好きな味ですので喜ぶことが多いです。
「おやつ」というと、「お菓子」を想像する人も多いでしょう。
今では、赤ちゃん用のカルシウム入りおせんべいや緑黄色野菜入りクッキーなどが販売されており、個包装になっていることも多いため、親にとっては使いやすいものがたくさんあります。
これを与えてはいけないと言っているのではありません。
「3回の食事で取りきれないエネルギーや栄養を補完するもの」という理解をもって、おやつを与えてもらえればいいのです。
子どもが好む味は、甘いものです。
苦味があるナスやアクがあるほうれん草など、好きな子どももいますが、一般的に甘いものは美味しく感じて食べやすいため、習慣になるとやはり虫歯が心配です。
甘いものに含まれている糖質をエサに虫歯のもとになるミュータンス菌が増えるのです。
甘いおやつを与えてはいけないというのではありません。
おやつは、楽しみの一つでもありますね。
いろんな形をした味の違ったものを楽しんで食べるということも大切なことです。
では、虫歯を予防するためにおやつの工夫をどうしたらいいでしょうか。
おやつの時間を決めるのは大切なことです。
欲しがるからといってだらだらと与えることがないようにしたいですね。
甘いものやお菓子を与える回数をある程度決めてもいいですね。
小さいうちから甘いお菓子が習慣にならないような配慮が大切です。
おやつに限らず食事の後もそうですが、水やお茶などを飲ませるとある程度歯の表面の汚れが洗い流されますのでおすすめです。
お菓子を与えるのは、お出かけのとき、おばあちゃんからなどちょっと特別なときに取っておくのも良いでしょう。
できればおやつの後も歯磨きするといいに越したことはありません。
でも、子どもの歯磨きは嫌がられることが多く、親には相当負担になることが多いですね。
歯の表面の汚れを拭き取るだけでも虫歯予防にはなりますよ。
夜に寝ている間は唾液の分泌が減って、口の中の環境は虫歯になりやすい状態になることは以前の記事でお伝えしました。
他の食事の後には歯磨きができなくても、寝る前にはしっかりと歯を磨くようにしましょう。
子どものおやつは「補完食」と言われ、食事でまかないきれないエネルギーや栄養を補給するための「食事」です。
でも、おやつの楽しみの要素も必要です。
虫歯を予防するために、①〜⑥までの工夫を参考にしてくださいね。