赤ちゃんのほほえみの不思議
2020.06.10 赤ちゃんのあれこれまだ生まれたばかりの赤ちゃんが、眠りながら時々ほほえんでいるのを見たことがある親御さんも多いことでしょう。その表情をほほえましく思い、とても愛情深い気持ちになりますよね。
でも、赤ちゃんは何に対して微笑んでいるのか不思議に思いますよね。ここでは、赤ちゃんのほほえみの不思議についてお話します。
赤ちゃんはなぜほほえむのでしょうか。赤ちゃんのほほえみに意味はあるのでしょうか。不思議だらけです。まずは、赤ちゃんのほほえみの種類について紹介しますね。
自発的微笑とは、外部からの働きかけとは関係なく現れる「生理的な反応としてのほほえみ 」です。
生まれて間もない赤ちゃんはウトウトしているときに、ほほえんでいることがありますね。これが「自発的微笑 」です。誰かに対してほほえんでいるわけではないのです。
生後2ヶ月前後には消失すると言われています。
生後3週間ほどたつと、人の声に対して微ほほえむようになって、特に女性の高い声に対して微笑反応を示すことが多いです。
このように外部の働きかけに対してほほえむことを「社会的微笑 」といいます。 社会的微笑の後には、発達と共に、 お父さんやお母さんの顔などの特定の人やものに対してほほえむようになります。
赤ちゃんのほほえみには種類があるのですね。
私は、生まれたての赤ちゃんが眠りながらほほえんでいる様子を「笑った、笑った!」と嬉しそうにしている親御さんを見るのが好きです。または、起きている時間でもニコッと笑うことがありますよね。
生まれて1ヶ月近くたっていたり、親の顔を見たりしてほほえんだときには、 「お母さんの声や顔に反応しているのですよ」とお話します。「もうわかるんですか?」と驚かれますが、いつもお世話をしている人の顔の輪郭や声、においなどはもうわかります。
赤ちゃんっていろんなことがわかっているんですね。
☑「面白いから」
☑「楽しいから」
☑「嬉しいから」
笑う、というこれらの笑いの原点は、赤ちゃんのときのほほえみにあります。
はじめは生理的なものであっても、それを見た大人たち、特に親は「かわいい」と感じてほほえみを返します。また、ほっぺを触ってみたり話しかけたりします。赤ちゃんはそれに対してまたほほえみを見せ、大人はさらにほほえみを引き出そうとします。
赤ちゃんのほほえみは、こうして大人との関わりを生み出し、親しみのある人とのコミュニケーションを取って、様々なことを伝えられるように発達していくのですね。素晴らしい発達能力です。
自発的微笑も社会的微笑もほほえむという行為です。では、声を出して笑うのはいつなのでしょうか。早く可愛い笑い声を聞きたいですよね。
赤ちゃんが、声を出して笑うのは個人差がありますが、生後6ヶ月頃と言われて います。この頃には、ものが動かなくても形がわかり、視力も新生児のときよりも見えてきます。赤や黄色、青色も認識できるようになっています。
また、 手足と脳が連動ができるようになっていて、手を伸ばして近くにあるものを取ろうとするようになっています。
☑「面白い」
☑「興味がある」
☑「好き」
というようなものやことに出会ったときに(赤ちゃんによって好みがあります)、笑い声をあげるでしょう。
赤ちゃんの微笑と笑いについてお話ししました。赤ちゃんの発達の過程で、ほほえみ〜笑いと色々な段階があるのですね。
どんなほほえみや笑いでも、親としては可愛いものです。それぞれの段階での赤ちゃんの表情、しぐさを楽しんでくださいね。