赤ちゃんってどれくらい見えてるの?赤ちゃんの視覚の発達に合わせた働きかけは?

2019.09.27 赤ちゃんのあれこれ
寝転んで遊ぶ赤ちゃん

赤ちゃんは、抱っこしたり話しかけたりするとじーっとその人の顔を見ますよね。

どこまで見えて、どこまでわかっているんだろうと疑問に思う親御さんは多いことでしょう。

生まれたての赤ちゃんは、目の焦点も合ってなくて、どこまで見えているかわからないし、どう関わったらいいかも皆目わからないという声も多いものです。

生まれたての赤ちゃんの視力は、0.02ほどと言われています。

抱っこした状態でも、親の顔はぼんやりと見えている状態で、まだはっきりとは見えていないのです。

今回は、赤ちゃんの視力がどのように発達していくのか、発達に合わせた働きかけも合わせてお話していきましょう。

1.赤ちゃんはこう見えている

赤ちゃんの見え方の発達とそれに合わせた働きかけを表にまとめました。

月齢

赤ちゃんはこう見えている

視覚の発達に合わせた働きかけ

0ヶ月

視力は、0.02ほど。

形はぼんやり、明るさはわかる。

色は黒やグレーに見える。

近づいてくるものがわかる。

授乳や抱っこのときには、話しかけてあげると良い。

2-4ヶ月

視力は、0.05ほど。

ものが動くことでその形がわかる。

赤や緑を見分けられる。縞模様が大好き。

遠くのものも認識できるようになる。

赤ちゃんに見られていると思ったら、話しかけてみて。

ベッドメリーなどの動くものをじっと見て楽しむ。

おもちゃもゆっくりと動かしてみると良い。

6ヶ月

視力は、0.2ほど。

ものが動かなくても形がわかる。

黄色や青が認識できる。

近くにあるものに手を伸ばしてつかむ。

絵本を見たり、いないいないばあがわかるようになるので、遊んであげると喜ぶ。

鏡やお散歩もいい刺激になる。

1歳

視力は、0.3ほど。

ものや人の影がはっきりとわかる。

淡い色も大人とほぼ同じように見える。

細かい模様も認識できる。

空間の広がりや奥行きも認識できるようになってくる。

赤ちゃんと追いかけっこをして、空間の広がりを楽しむと良い。

表情の変化にも興味を持つ。

表情や手の動きでまねっ子遊びをしてみよう。

2歳

視力は、0.5ほど。

空間にあわせて動くことができる。

近くのものや遠くのものもしっかりと手にとって遊べる。

空間に認識が進むため、階段の上り降りや、積み木も楽しい遊び。

人のまねをするのが楽しい時期。

2.赤ちゃんは刺激が大好きなんです!

寝転んで遊ぶ赤ちゃん

赤ちゃんって、静かにゆっくりとおだやかな感じが好きなんじゃないかと思っている方も多いのではないでしょうか。

そういう雰囲気がいいときもあるでしょう。

しかし、基本的に赤ちゃんは刺激が大好きなんです。

「単純なものよりも複雑なものが好き」

ただの丸よりもそれに模様があるとか、単純ではないものの方が好き。

「平面よりも立体が好き」

紙に書いた四角よりも、立体方のサイコロや箱の方が興味深い。

3ヶ月以降に平面と立体の区別がつくようになる。

「無地よりもストライプが好き」

無地のものよりもストライプのコントラストがはっきりとしたものが好き。

色の違いをじーっと見て楽しむ。

「止まっているものよりも動くものが好き」

動くものを追いかけて見る追視は1ヶ月頃から見られるが、動くものに反応する能力は新生児のときから備わっている。

「変化しないものよりも変化するものが好き」

何も光らないものよりもピカピカと光るものの方に興味を示す。

このように赤ちゃんの脳にとっては刺激的な感覚が、未発達な脳を刺激してまた新しいものを見ようとする練習になります。

だからといって、無理にこのような刺激のあるものに限定して、ものを見せる必要はありません。

身近にある色々なものを見せて触れていくと、日常生活の中で自然に視覚は発達していくんです。

赤ちゃんは、良く天井をじっと見ていませんか。仰向けに寝ているため、天井がよく見えるのですが、天井の隅っこや影を見て、ニコッと笑ったり、不思議そうに眺めていたりします。

赤ちゃんは、影にも敏感です。

光の具合で見え方が違うため、大人にはただの天井でも、赤ちゃんにはとても面白い刺激的なものに見えるのかもしれません。

3.まとめ

赤ちゃんは、色々なものが見えています。

そして、たくさんのことを感じています。

赤ちゃんが見ているものを見ていると、親も新しい発見があります。

何を見ているのキレイだね」「おもしろいねと話しかけながら、一緒に見て触れさせてあげてみてくださいね。

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