おうちでできるモンテッソーリ
2019.09.23 モンテッソーリ教育モンテッソーリ教育とは、イタリアの女性医学博士「マリア・モンテッソーリ」が考案した教育法です。
この教育の特徴は
- 「自主性を育てる」
- 「自立心を養う」
ことにあります。
大人は子供が一人で出来るように環境を整えてあげる子供の援助者になります。
大人が子供のしていることに1から手を貸してあげるのではなく、子供を見守ってあげるのです。
これらはモンテッソーリ実施園だけでなく家庭でも出来ることですよね!
1.環境を整える
モンテッソーリ教育の一番重要なことです。
- クレヨンで描きたい!
- はさみもしたい!
2~3歳ころになると一人でやりたい活動が増えてきます。
そんなとき、子供が自由に活動できるようにオープンラックを用意して、そこにやりたい物を並べてあげましょう。
そしてその横に子供用の机と椅子を用意してあげるだけで子供は自由に活動をすることができます。
2.本物を用意する
モンテッソーリ教育法では、なるべく本物の素材を使用して子供に提供をします。
はさみをやりたい時期には本物のはさみを用意します。
もちろん、針仕事も子供は出来ます。 大人が危ない!危険!と思うことを避けていては「自立心」を育てることが出来ません。
はさみや針を与えてあげる前に、子供に使い方を十分に伝えます。大人が子供にやり方を伝えることを「提供」と呼びます。
正しいやり方で針やはさみの仕事を行うことで、子供はますます自信を深め一人でできることの喜びを実感し、自立へと向かうことができるのです。
3.観察する
大人は、子供をよく観察してあげましょう。
口を出すのではなく 「見守る」ことが大切です。例えばはさみ。線通りに切れていないと途端に 「違うでしょ!こうするの!」と口を出してはいませんか?
子供は自分で自己訂正をする能力を持っています。まだはさみを持つ手が十分にできていない場合でも上手に持てるように工夫をしながら上手になります。
どうやったら上手に切ることができるかな?と手腕をコントロールしようとしています。
そんなときに大人が不用意な口出しをしてしまうと自分で間違いに気が付くチャンスを摘み取ってしまうことになります。
子供を見守りながら観察をしていると、子供の成長に感動と喜びを覚えます。
はさみが線通りに切れていなかったのに線通りに切ることができるようになった!
お父さんもお母さんも、子供を観察し見守ることで育児の喜びも倍増しますよ!
クレヨンで絵を描いているときも「何を描いてるの?」と声をかけるのも子供にとっては余計なこと・・。 子供が集中をして描いているときは声をかけずにいてください。
大人も集中をして仕事をしているときに声をかけられたら迷惑になりませんか?
子供もそれと同じです。描ききったあとに「ママ、パパ見て!」
4.おうちでできるおしごと
☆はさみ
はさみは刃物ですが子供は大好きです。まずは一回で切れる細い紙を用意してあげましょう。一回切りが出来たら徐々に難易度を増やし最終的には曲線が切れるとよいです。
☆クレヨン
えんぴつを持つ手が出来ていなくてもクレヨンなら色彩もはっきりと出るので描ける喜びを味わうことができます。クレヨンで色塗りができるようにまずは簡単な塗り絵を出してあげましょう。
☆折り紙
まずは一回折りから。三角や四角の一回折りから始めましょう。
折り線をしっかりなぞることを提供してあげましょう。それから徐々に難易度を増していくとよいです。
☆ごますり
ごますりのお仕事は「お母さんのお手伝い」ができる喜びを持つことができます。
子供がすり鉢で擦ったごまを毎日のお料理に加えてみるとさらによいですね。
子供の食も進みます!
☆洗濯を干すたたむ
モンテッソーリ園では専用のたらいと洗濯板で子供が自ら汚したものを洗濯します。
家庭での洗濯は大抵が洗濯機ですが、100均で洗濯板を手に入れることが出来ます。
洗濯板とたらいでハンカチやタオルを洗濯してみるとよいですね。
洗った洗濯物を洗濯ばさみで干す。取り込む、たたむ、アイロンをかけるところまで出来ると自分のことを自分でする子供になります。
モンテッソーリ教育は幼稚園や保育園に通わないといけない!と思いこまれていませんか?
確かにモンテッソーリ教具を使用した提供はモンテッソーリ実施園でなければ不可能ですが、お家で出来ることもたくさんあります。
「子供にさせるのは面倒くさい・・。」と妥協せずに、是非お家でお手伝いを実践させてあげてください!
子供はお手伝いをやりたいのです。きっとキラキラと目を輝かせてお家のお仕事に取組むはずです。